親の腹づもり
常連さんが不妊治療をしている。不妊治療にかかる費用は高額で、数回治療しただけですぐに200万程いってしまう。そして成功率が10%と言われると、あと何回やれば成功するのか不安になる。そんな場面でよく、「ギリギリまで親には言わず、どうにもならなくなったら親に相談する。」という話を聞く。これは私から見れば子供の考え方である。まだ子育てをしていないし、結婚はしていても子供の部分は仕方がないが、こういうときに嫁が機転をきかせて、義理のお母さんにまめに報告をしておくといい。「お母様、今日は病院で○○があった。」又1週間ぐらいしたら、「今日は医者から△△と言われた。」また少ししたら、「最近は仕事が□□でこんな状況です。」と義理お母さんも嫁に言われれば、親は親なりに色々と腹づもりをする。「不妊治療、だったら少しお金を用意しなければ・・・」「少し食べ物でも送ってあげようかしら。」「来月は手伝いに行ってあげようかしら・・・」と色々と考えるものである。それが突然結果だけ言われると親としてみたら、「そんな事をいきなり言われても困る。状況がそんななら少し前から教えてくれれば色々と準備できたのに・・・」と言うだろう。これは親が子供に聞くわけにもいかないし、息子は言わないから、結局嫁が報告するしかない。私も結婚当時は分からなかったが、ほんの少しだけ子育てをして、初めて親の気持ちが分かるようになってきた。誰でも親になれば分かる話だが、まめに報告をしている嫁としていない嫁では、現実問題として差がついてしまう。少しだけ親の気持ちになって、問題を共有すると親としても少し経済的に助けてあげなければと思うものである。