心と身体のずれ

今日来た方は会社を作ってまだ半年しか経っていない方で、極めて心と身体がずれていた。主訴は頭痛で首を診たら極端な左右差がある。腰も痛いというので診たらこれまた極端な足の左右差がある。特に酷いのが首で、左右差の原因は「心と身体のずれ」である。身体は会社を作って緊張が続いているのに、本人は少し心を緩めた。我々はよく「交感神経優位」や「副交感神経優位」という言い方をするが、仕事をしているときは「交感神経優位」で、仕事が終わり、美味しい物を食べようと思っているときが「副交感神経優位」。交感神経優位の時は胃腸が働かないからお腹が空かない。しかし副交感神経優位になると胃腸が動き出し、美味しい物を食べたくなる。これは心と身体が合っているからこうなるわけで、身体が交感神経優位の胃腸が動かない状態で食べたら、消化できない。また副交感神経優位で、胃腸が「どんどん食べ物を入れて下さい。準備できています。」という状態の時に食べなかったら、胃酸で胃がやられてしまう。やはり心と身体は一致していないとまずい。心が少し楽をするなら身体を治さなければならない。言われてみれば当たり前の話だが、これが中々うまくいかない方がいる。特に真面目な方で、几帳面、細身で冷え性の方に多い。心と身体が一致してこそ、仕事も休息も成り立つのである。