胃腸も筋肉

常連さんが健康診断の結果、少し痩せているので注意されたという。体重と身長の関係はBMIと言って、統計で身長にふさわしい体重が分かっている。太れば問題があるのは知っていると思うが、痩せすぎていても呼吸器や免疫が下がる。やはり適正体重が1番病気が少ない。よく女優さんでテレビに映ると太って見えるので、体重を気にしている方は多いが、胃腸や呼吸器、肩・腰・足など全て筋肉で出来ている。呼吸するのも筋肉、消化するのも筋肉である。骨格を動かすだけではない。痩せている女優さんを診ていて思うのは、「胃弱」と「三角筋(肩の横の筋肉)」が弱いことである。少し食べ過ぎただけで胃を壊すし、腕の使い過ぎや重いものなど持つとすぐに首肩がおかしくなる。結局食べられず、太れない。ただ糖分を摂って標準体重にしただけではダメだが、胃腸の様子を見ながら、軽い筋トレで理想的な体重にはする努力はして欲しい。特に女性で貧血などある方にはまず鉄から補う。当院ではミキプルーンを薦めている。時間をかけ、標準体重に近づくにつれ、胃が強くなり、食べられ、肩の筋肉がつけば少しのことでは疲れない身体にできる。生きていく上でとても大事な筋肉である。少し気にして欲しい。