オリーブと胃炎
常連さんが少しつまみでオリーブを数個食べたら酷い胃痛で、救急車を本当に呼ぼうと思ったという。こういう場合初期なら吐けばいいが、吐けない人もいる。上手いこと下痢をして全部出てくれればいいが、胃痛が辛くて腹筋に力が入らず出せない人もいる。本当に酷ければ病院に行って点滴だが、自宅で何とか対処する方法もある。まず楽にしたいのが胃の痛みである。これはブスコパンが効く。次に下痢だが、正露丸を普通は3錠程度だが、状況に応じて5錠ぐらい飲む手はある。またはビオフェルミンなどを少し多めに十数錠飲む。これぐらいで治まれば良いが、腹痛が続くようならためらわず受診した方がいい。こういう話を聞く度に思い出す話がある。「初物と旬」である。
少し抜粋すると、「以前92才の元学校の先生を治療していたとき、「健康の秘訣は何ですか?」と聞いたら、「毎日同じ時間に同じ物を食べること。そうすれば同じようにお通じがある。旬はいいが初物はダメ。」と教えて戴いた。これには少し驚いた。常に初物を食べて、元気を取り入れると思ったら、変わったことをしたら受け止めるだけの体力がないという。なるほど、90才を超えるということはそういうことかと学んだ。その先生がある時、青森に住んでいる生徒(80才を超えている)から、「是非先生に初物を食べて戴きたい。」と送られてきた物に対して、「初物か・・・・。」と言って、折角の生徒から送られてきた物に対して食べないと御礼も言えないので、口にしてから体調を壊してしまった。」
この先生から聞いた話が今でも耳に残っている。さてオリーブだが、以前から「フードチェック」のブログで、「人参やオリーブオイルは少量の方が身体にいい」と書いている。よくテレビでイタリアンの料理の時に、「オリーブオイルをたっぷり使って・・・」とやっているが、あれには反対である。かなり多くの方を調べたが、オリーブオイルが日本人に合うのは少量で、摂りすぎて下痢をする方は多いのではないだろうか。生粋のイタリア人なら問題はないのかもしれないが、日本人全般的には少量の方が安全である。もし大事な仕事の前に腹痛が起こったら大変なことになる。たまたま正月、我が家でも少し多めにおせちを買ってしまい、残すのはもったいないからと食べていたら家内がお腹を壊した。大事な仕事を抱えている方、お腹を壊さないコツは、「毎日同じ時間に同じ物を食べること」である。