大腸大改造計画
今日来た新米ママはライオンタイプなのに足が冷えるという。お腹を診たらかなり長患いの便秘症である。おそらく高校生ぐらいからずーっと続いているのであろう。話を聞いたら、「薬を飲まないと3日も出ない。コーラックなどを飲めば出るが、お腹が痛い。弱い薬は錠数が増えてしまう。」と言う。今は若いからいいが、こういう便秘症の方がどうなるかというと、まず足の血行不良で冷えは当然、浮腫も出る。次に腹圧が高いので心臓に対して負担がかかる。腸の調子が良くなければ免疫や頭の神経伝達物質は下がるので、切れやすくなったり、我慢できなくなったり、根が続かなくなったりする。頭皮では枝毛や薄毛になってしまう。皮膚の粘膜も弱くなるのでアトピー性皮膚炎や喉がやられる。ではこういう場合はどうしたら良いのだろうか?まず胃腸科、出来れば大腸専門医に下剤を処方して頂く。2週間もすれば身体に合うかどうかわかるので、合う薬と出会えるまで試す。月に2剤は試せるので、3ヶ月もあれば6剤試せる。大抵その中にある。次は食生活である。慢性便秘の方は食事の内容と便の関係をあまり見ないので、少し関心を持ってもらう。何を食べるとどんな便になるのかを掴む。薬で出るようになってもこれは大事なことで、食事の影響がわかれば薬は減らせる。それでも整わなければ大腸を内視鏡で診てもらう。腸管が細かったり、長かったり、捻じれていればそれなりの食生活になる。ここまでを1年弱ぐらいで行う。最終的に身体が覚えるまでには2年ぐらいかかるだろうが、若い方は2年かけてもやった方がいい。これで本来のライオンタイプに戻れる。