開脚を練習して
踊りをやっている人が、開脚を練習し過ぎて内転筋を痛めた。我々から診るとこの内転筋の炎症はちゃんと処置しないといつもでも痛みが長引く。治療法もただ冷やしたり暖めたりしただけでは殆ど効果がなく、素人がマッサージをするのは危険である。普段の生活で内転筋はそんなに使わないし、踊りの患者以外で来る方は殆どがスクワットのやり過ぎである。以前よりクスワットはお薦めしていない。お薦めしているのは「四股」だけである。この内転筋の知識がないと椅子に立ったり座ったり、階段の上り下りなど日常生活にも影響が出る。何時までも痛みが取れなくて不安にもなる。本格的に内転筋を鍛えるなら、数ヶ月(6ヶ月程度)のゆとりを持って少しずつ訓練をして、痛めたらすぐに治療するぐらいの気持ちでいないと大変なことになる。特に踊りをやる方で結果をすぐに求めるのは危険である。特にこの筋肉は普段使わないだけに他の筋肉と同じ感覚ではいけない。治療法としては特に内股のある部分が特異的にやられるので、鍼が効く方が多い。ちょっとしたところに身体は落とし穴がある。