ロキソニンについて

以前常連さんが身体を酷使してあっちもこっちも痛くなり、ロキソニンを処方して戴いたら殆ど痛みが消えてしまった。これに味をしめて日に何度もロキソニンを飲むようになったと言う。ある日、台所でキャベツを切っていたら、何故か赤くなり、包丁で指を切ってしまったのに殆ど痛みを感じなかった。これに怖くなって少し薬を控えたという。右股関節痛で通っている方も、毎日ロキソニンを飲むという。本来は股関節のためだけなのだが、腰や頭も痛いとつい飲んでしまうと言う。最近は飲むと安心するので、安定剤代わりにもなってしまっている。右の股関節が痛いと言うことは左脚に負担がかかる。ロキソニンなどの鎮痛剤は胃粘膜保護剤なしに飲むと胃壁を痛める。私などは胃粘膜保護剤がなければ、痛み止めなど飲みたくないと思ってしまう。胃を痛めればスタマックラインで左脚に出る。また胃炎だけでも左坐骨神経痛は起こる。脚に左右差が出来れば、腰痛は簡単に起こる。ロキソニンだけでは解決しない問題である。右股関節の方は胃や脚の左右差にも気を配らないといけない。しかしこういう説明は中々聞けない。整形外科では胃粘膜保護剤など出さない先生もいるし、胃のことは殆ど気にしていない。一つを治そうと何かすると、体はその都度反応をする。一つの体に何か新しいことを加えたら何が起こるのかをちゃんと理解しないと、思いもよらない症状に悩まされることになってしまう。