若い時からのメンテ
患者さんの多くはある程度中年になり、若い頃と比べ体重が10kg以上増え、医者に行くとコレステロールや血圧、血糖値、中性脂肪などを指摘され始めた頃に、腰が以前のように治らなくなり来院される。
男性の場合は「男の38才説」と言って、「俺ももう少しで人生半分きた」と言いながら、治らない腰痛に「鍼を打てば何とかなるかも」という淡い期待を抱いてくる。
そういう方は腰痛の原因の一つが体重増加と知り愕然とする。頑張って減量に励むが、中々体重が落ちず、取り敢えず何度か通って腰が楽になると来なくなる。
しかし中には、当院の主張している健康法に目覚め、体重調整や免疫、粘膜や鼻炎、乳酸菌そして身体の余裕まで勉強して、メンテと言って通ってくる若い方も少なからずいる。
そういう方は必ず、「今までは多少過食しても何とも思わなかったが、今は身体のセンサーのレベルが上がり、ほんの少し食べすぎて体調が悪いだけでもすぐに感じる。だから治療してもらおうという気になる。」と言う。我々から診ると治療は患者さんの黒く汚れた身体を白くするようなもので、そうなると少し汚れただけでも気になるからまた綺麗にしてしまう。これを続けると身体は本来持っている集中力、回復力、視力維持など仕事が十分に出来る状態を維持できる。そうなると少し食べすぎただけで身体のセンサーが働き、「今晩は絶食」となる。
これを続けるとメンテしている方としていない方の差はつくばかりである。
メンテを続けている方は自分が良くなっているとは感じない。
しかし時間がたつと周りの方が次々に具合が悪くなっていくので、それを見て自分が相対的に自分が上がっているように見える。
若い方でこのメンテを知っている方は少ないが、10年以上続ければ将来にわたり取り返しのつかない差になることは間違いない。