良い仕事とセロトニン

今日来た芸術関係の方は、パソコン仕事なのにマウスを持つ右腕が全然硬くなくて、反対側の左腕ばかりが硬い。これは以前、「書道で疲れる反対の腕」で書いたが、良い仕事を大量にした時に、使っていない反対側の腕だけがこることを意味している。腕の硬さから診て3ヶ月ぐらい時間が経っているので、その時期に根を詰めて良い仕事をしたのであろう。次に下半身を診たら、極端に硬い。これは1日中エアコンの部屋で汗をかかず、風呂はシャワーだけの方の特長である。それも数ヶ月。この身体の状態で何が起こるかを想像したら、「芸能人の理由不明の自殺」が浮かんだ。理由は簡単でこれだけ身体が冷やされると腸の働きが落ちる。セロトニンという幸福物質は腸で作られるから、心の満足度が出ない。良い仕事を根を詰めて数ヶ月続けて、心の満足がなければ、時々テレビでやっている、「あの女優さんは自殺の原因が全く思い当たりません。主役で仕事もあって将来有望だったのに、誠に残念です。」が頭に浮かぶ。次々に仕事が来て、身体はヘトヘトで心に満足度がない。端から見たらあの女優さん、売れていたから何の問題もないように見えたけど、本人にしたらどれだけ辛いかわからない。自殺をしてしまった俳優さんはそんな身体の状態だったのではないかと想像した。それくらい心の満足度がないと人は生きられない。そんな事を想像してしまった患者だった。