アトピーを治すのにどうして鼻と腸の治療をするのですか?

アトピーで通ってる方から、「アトピーを治すのにどうして鼻と腸の治療をするのですか?」て聞かれ、なるほど、そういう疑問を持つのも無理はないと思った。我々から見るとアトピー性皮膚炎は鼻や腸の反射であり、表面の皮膚が悪いわけではない。なので、皮膚の表面だけに塗り薬を塗っても治療成績は上がらない。
結論から言うと、「表面の皮膚と鼻、腸は同じ粘膜で繋がっていて皮膚炎のある患部に直接治療してもアトピーは治らない。しかし鼻にはリンパが豊かなところがあり、刺激(EAT-Bスポット療法)をすると迷走神経を介して身体が治ろうとする。腸も腸内環境(乳酸菌や食生活の改善)を変えると免疫が上がり治ろうとする。問題のある鼻や腸がよくなれば表面の皮膚は運命共同体なので自然に良くなる。」と説明したら、納得されていた。こういう話は我々にとっては当たり前だが、患者から改めて質問されると、成る程なぁと思ってしまう。乾布摩擦なども同じで、皮膚を強くするということは喉の粘膜を強くすることになるので、風邪を引きにくくしている。同じ原理である。