治りにくい太腿

常連さんがトライアスロンのレースに出ようと久しぶりに自転車の練習をした。そのあと身体を診たら、思いの他、大腿四頭筋(太腿)が硬い。我々から見ると相当気合いを入れて練習をしたことが、筋肉の硬さと深さから想像がつく。実際治療しても中々すぐにほぐれない。この大腿四頭筋であるが、下記のポイントが少し治療を難しくしている。

  1. 大腿四頭筋は自覚症状が出ない。悪くなってもわからないので、治療を受けようという気にならない。
  2. 今回は限界を超えてしまったので、自力での修復が十分出来ない。
  3. この大腿四頭筋は浅い筋肉(大腿直筋)と深い筋肉(中間広筋)の2層構造(膝の曲げ伸ばしを早くすると浅い筋肉がやられ、じっくり踏ん張ると深い筋肉がやられる。)であるが、両方やられている。
  4. 普段からこの大腿四頭筋はそんなに使わない。使うのは階段の上り、自転車をこぐ、サッカーみたいに球を蹴る。自転車選手やサッカー選手は太腿が太い。
  5. 自分でストレッチ出来ない。

こんな理由から大腿四頭筋は悪いまま放置されることが多い。硬いままだと腰痛の原因になってしまう。対策はバイブやマッサージガンなどで少し自宅で刺激をするといい。自分で全部は出来ないので、後はプロにお任せ頂きたい。