プロテインと皮膚炎
先日栄養学の講義を聞いていたら、「特に若い方が筋肉をつけたい目的で多量のプロテインを取っているが、プロテインは一度に大量に取ると胃を壊す。日に3-4回に分けて胃がおかしくならない程度に摂らないといけない。」と言っていた。この話には今まで何人か思い当たる人がいた。特に学生で筋肉をつけたい一心で人より多めにプロテインを摂り、胃を壊し、腸の働きまでおかしくしてい人はいる。我々から見たら、蛋白質摂取で1番いいのは「卵」か「牛肉」である。わざわざホエイプロテインを買わなくてもいくらでも摂れる。食品から摂れば何の問題もないのに、大量摂取したいから粉末で摂る。そして腸がおかしくなると免疫力低下と共に感染しやすくなり、皮膚炎が起こり易い環境を作ってしまう。そして皮膚炎ばかりでなく、腹筋が働かなくなるので、パフォーマンスが必ず落ちる。我々から見たら、プロテインをやめて皮膚炎を治すか、胃薬を使うか、何か手を打たなければ悪化するのに、そういう学生に説明しても、筋肉をつけることが頭にしかなく中々納得しない。特に負けず嫌いの子の説得には手をやく。筋肉も大胸筋ばかりに目がいき、「胸板が厚くなった」事ぐらいしか、評価しない。腹筋を使う運動をさせれば明確にパフォーマンスが落ちているのに、そこには目がいかない。若いから仕方がない部分はあるが、身体全体を見るということをしない。これは実に困った事で、時々学校の先生や母親が相談に来るが、そういう方達が必ず、「この子は頑固で・・・」と言う。頑固は根性があって負けず嫌いなのでいい事なのだが、身体にはマイナスである。若い方は認めたくないだろうが、胃腸炎を起こしている事実を受け止め、どうしたら皮膚炎も治るかを失敗しながら試しながらでもいいから、経験を積んで取り組んで欲しい。