ひょんな事から生まれる新しい治療

長年この仕事をしていると、解決法のない病気の治療法を必死に探す。
昔は検査で出ないがんやウィルス感染を見つけるためにBi-Digital O-Ring Testを学び、それでも治らない患者は鼻に問題があることを知り、EAT(Bスポット療法)を学んだ。最近は鬱病や耳鳴りなどのために蝶形骨をいじったり、健康食品は勿論の事、鉱物、生薬まで手を拡げて何かないかと調べている。
先日も「耳に入れるビーズのボール」に興味を持ち、今数人に実験をしている。
仕事柄、代替医療や統合医療は得意なので、新しい治療法のアイデアは次から次へと浮かぶ。
時には馬鹿げた方法もあるが、実際効果はどれほどなのかはやってみないとわからない。
端から見ると少しおかしい人に見えるだろうが、道を切り開くというのは何時の世も普通のやり方では駄目である。
少し奇抜なぐらいがいい。
患者も、「そんな治療は効くわけがない」と言う人もいるし、「なんか面白そう」と反応する人もいる。これは宝くじと一緒で、買わなければ絶対に当たらない。治療法も色々と無駄に見えるものは多いが、やり続けるといい治療かどうかはある程度、勘が働く。実はこの勘が大事で、新しい治療に出会った瞬間に良さそうと感じる事が結構ある。そういう治療に出会えるかどうかは本人の運だが、いつも新しい治療はちょっとした横道、ひょんな事から生まれる。