何となく不調ぐらいが丁度良い

常連さんが中々股関節の痛みが取れないので、少しイライラしている。専門医にMRIやレントゲンを診て頂いても、「骨には問題ないからストレッチでも・・・」で終わり。治療をすると楽になるが持たないという。それ以外に肘が痛かったり、頭がはっきりしなかったりと色々症状はある。患者心理として確かに治療して症状がなくなるにこしたことはないが、現実問題、中々そうはならない。しかし我々から見ると、「何となく不調ぐらいが丁度良い」と言いたくなってしまう。具合悪いと言いながら何とかなっている方は多い。そういう方は朝起きて、腰が痛いと言い、朝ご飯を食べてお腹が張るといい、昼間で洗濯などをして肩がこったという。午後になれば買い物をして膝が痛いと言い、夕方には足が浮腫むといい、夜は寝られないという。1日中、ブツブツ言っている。しかし一つとして長引く症状がない。全て一過性である。この訴えが上手にガス抜きになっていて、大抵大病をしない。「朝から調子悪くて・・・」とは言うが、友だちとの会話はエンジン全開である。我々から見たら本当に具合の悪い方の症状はいつも一つである。それが取れなくて困っている。そういう見方を最近は出来るようになってきた。だから色々と訴えてくる方には、「何となく不調ぐらいで丁度良いものですよ」と言っている。余りいい顔をされないのが残念である。