逆流性食道炎は治らないと言われて

常連さんが逆流性食道炎(胃酸が食道に逆流することにより食道に炎症を起こす。食道の粘膜は胃酸に対し弱いため、食道に炎症を起こす。治療法は食べ過ぎなどで胃酸が出すぎないようにするなど胃の治療が大事)と言われて投薬をやっているが効かないという。我々から診たら、薬を変えたり、胃への負担を減らせば、逆流性食道炎は良くなるのに、「逆流性食道炎が治らないということは自分の胃が治らない。」と勘違いしている。胃を治す方法はいくらでもあるのに、「逆流性食道炎は治らない」が心に引っかかり、胃まで治らないと思って何も手を打っていない。医者には「逆流性食道炎は治らなくても胃をよくしたいので薬を下さい。」と言えばいいのにそういう発想にならない。医者に治らないと言われれば、そういう気持ちになることは理解出来るが、「胃は治らない」とは言っていない。その辺の勘違いで患者が諦めるケースはよくある。便秘もそうである。頂いた薬を少し多めに飲んで効かないとすぐに諦めてしまう。便秘薬なら頭に浮かぶだけで10種類ぐらいあるので、片っ端から試せばいいと思うがそうはしない。話を聞くと、「大事なところは突っ込まないで、どうでも良いところで悩んでいる」と言いたくなってしまう。ある程度病気の悩み方にはルールがある。わからなければすぐに先生に聞けばいいのに、自分で思い込むと損をするので注意頂きたい。