良い治療をかき集める

例えば喉が悪いとする。耳鼻咽喉科で治れば良いが、治らない方は大勢いる。そんな時はどう考えればいいのだろうか。私ならまず周辺を疑う。考え方を列記をしてみたい。

  1. 喉の支配神経を疑う(自律神経-迷走神経)
  2. 周辺の筋肉の凝り-胸鎖乳突筋など
  3. 血流の問題-血管を調べる
  4. 頭のCT・MRI
  5. 鼻炎を疑う-EAT(Bスポット療法)
  6. 顎関節症-マウスピース
  7. 蝶形骨の治療
  8. 効くかどうかはわからないが、辛い所に鍼
  9. 逆流性食道炎-声帯炎を起こす
  10. 漢方薬を試す-半夏厚朴湯、葛根湯

色々とすこし難しい言葉も並べたが、何を考えているかというと、「喉に行っている神経はちゃんと働いている?血は行っているの?周辺の筋肉は問題ないの?鼻や顎関節症は大丈夫なの?頭の骨は歪んでいないの?胃腸は大丈夫なの?」である。結局患部に問題がない場合はそこに関わっている周りを全て調べる。「喉は被害者」という考え方である。加害者が一つなら犯人捜しだけでいいが、現実は複数存在する場合が多い。鼻炎で30%、顎関節症で25%、蝶形骨で10%、自律神経失調症で35%みたいな感じである。治療法も鍼で30%良くなり、漢方薬で20%、蝶形骨で20%、マウスピースで30%というように、「原因はしらみつぶしに、効きそうな治療はかき集める」が大事である。長年治療していて、難しい症状ほど、このかき集めが効く。