介護について
母も米寿(88才)を迎え、買い物や食事の支度が自分で出来なくなり、施設に入りたいと去年言いだし、色々と探した結果、今は何とか入居出来ている。
私自身、治療家だが、介護の事は全くのド素人なので、ケアマネや関係者に色々と教えて戴き、それなりに知識が増えた。
まず、「要支援」「要介護」の仕組みから教えて戴き、ケアプランをケアマネジャーが作り、それを介護施設などと打ち合わせをして、どういう形にするか決める。
介護施設も種類があり、初めは「サ高住 さこじゅう」と言われてもわからなかったが、「サービス付き高齢者向け住宅」の略だと教わり、介護の程度に応じて、官民に色々なタイプがあることも教わった。
またデイサービスとの組み合わせで、施設側がどの様に収益を上げるのかも教わった。
幸いにして母は、「要支援1」程度で取り敢えず自分のことは自分で出来るので、「要介護」にはなっていない。
このランクによっては入れる施設も異なり、医療体制も施設毎に異なる。
預ける側からしたら、「具合が悪くなったら知りません。病院に入れて終わりです。」では困る。
医療体制が充実しているかどうかは大事なポイントである。
専門家から、「風光明媚なところがダメ」と言われて、理由を聞いたら、入居者は良いかもしれないが、冬になり雪で出勤出来ないこともあり、新しい職員の募集が大変だそうである。結局人手不足で潰れるという。
あとは極端に安いところはヤクザがやっていて、何も世話をしないところもあるらしい。
施設を色々と紹介してくれた専門家が、「あの施設は何回伺っても、コロナを理由に中を見せてくれない。おそらくお世話が全然行き届いていないと思う。担当者は全身真っ白い背広、指には純金のかまぼこ指輪をしていた。職員は見るからにチンピラだった。」と言っていた。
一度入居してしまえばお金は自動的に入ってくるので、仕事としては悪くないそうである。
色々な施設を見せて頂き、「職員同士の雰囲気」「入居者の顔」「風呂場の整理整頓」こんなポイントは見ておいた方がいいと感じた。
仕事柄患者さんからも、介護の話はよく出るようになった。
母のお陰で少しだけ介護が語れるようになった。