足の温度について

この時期、冷え性の人は多い。以前から冷え性の人の足の温度が気になり、測定し続けおおよその基準がわかったのでお知らせしたい。まず体温が36℃台の場合、大抵足の温度は10℃低い26℃である。22℃を切ると症状が出てくる。今まで診た中で1番低かったのは17℃である。解剖教室でご献体を解剖していたときを思い出す。分類すると下記のようになる。

  • 26℃以上-正常
  • 22℃~26℃-多少の症状はあるだろうがおおよそ問題なし
  • 17℃~22℃-これは異常、循環器(心臓や腎臓)や婦人科、腸などを調べ、ホルモンもチェックする必要がある、発汗足を温める治療が必要
  • 17℃以下-今まで診たことがない

この温度というのはとても大事で、体温は全て血液が運ばれて維持される。血液が熱を運ぶのである。体温もある温度を切ると、代謝異常になったり、ホルモンを作らなくなったりする。また感染しやすくなってしまう。よくがん患者が抗がん剤で体温低下を招くが、この体温低下に伴い免疫が下がる。どんな場面でも病気は血液が治すのである。血液が来ないから治らない。時々は自分の足の温度を調べ、「今日は風呂でしっかり足を温めよう」とか、「今日は外出するから靴の中にホカロンを入れよう」とまめにケアーして頂くことが、免疫を下げないコツである。