中殿筋と外反母趾

80才の常連さんが珍しくお尻の横の中殿筋を前回の治療時に痛がった。今回、詳しく調べてみたら外反母趾が進んでいて、その影響が疑われた。こういう場合は 自宅用の中敷きを勧めているのだが、「私の家は殆ど絨毯が引いてあって、ほぼ裸足で生活している。」と言われてしまい、困ってしまった。自宅用の中敷きのために絨毯をフローリングに変えて下さいとも言いにくい。こういう場合は腹芸を使って、「前回中殿筋を治療しても今は殆ど良くなっていません。足袋の中に入れてもいいから中敷きを作って下さい。」と言おうとして、今回中殿筋を触ったら、思いのほかほぐれている。常連さんも気がついて、「あら、中敷きを作らなくてもここに通えば何とかなるじゃない。」と先を越されて言われてしまった。これでは中敷きの必要性が伝えられないと困ってしまった。「前回もう少し今回のことも含めて中殿筋の治療を程々にしておけば良かった」と反省をした。しかし40年も通っていてこちらの手の内を知り尽くしている常連さんは、身体の変化に気がつくのが早い。「真面目に通えば中敷きいらないんじゃない?」と鋭い所を突かれ、反論が出来なくなってしまった。「ではせめて、外出用の中敷きは作って下さい。」と防戦が精一杯。何とも冷や汗が出た治療だった。