ブログランキング10位~14位

ではブログランキングの続きを書いてみたい。

10位 身体の中の2人
11位 冷たいものの取りすぎで左坐骨神経痛
12位 小指で分かる全身症状
13位 身体の何処かに痛みがあると・・・
14位 強い形質はバッテンで遺伝する

まず10位の「身体の中の2人」は、長年仕事をしているとどうしても身体の中に明確に2人いるとしか思えない状況によく遭遇する。それは「本人の気持ち」と「身体の本音」である。患者さんは自分のやりたい事を何とか達成したいので、「本人の気持ち」を優先し「身体の本音」を無視する。それが続くと、「身体の本音」は「多少は黙っていたが、いい加減にしてくれ。こんなに過酷なことをされては黙ってはいられない。本人に気づかせるために少し痛みでも出してこれ以上過酷にならないようにしよう。」「本人の気持ち」はそんな事しらないから、「何でこんな大事なときに痛みが出るんだ。運が悪いなぁ。痛み止めで誤魔化そう。もっとやらなければならないことが沢山あるんだから。」と「身体の本音」をまた無視する。「身体の本音」も堪忍袋の緒が切れると、「痛み、シビレ、麻痺、やる気を削ぐ、眠気」など色々これでもわからぬかと症状を出し続ける。根性があったり、我慢強かったり、鈍感な方はそれでも続ける。そして倒れる。「本人の気持ち」と「身体の本音」の戦いである。どんなに強い方でも「身体の本音」にはかなわない。必ず「身体の本音」が勝つ。そういう目で見ていると手に取るように「身体の本音」が伝わる。当院の常連さんには毎回こういう話をしているので理解していただけているが、世間では中々こういう話は出てこない。こんな関係で10位に入ったのだと思う。
11位の「冷たいものの取りすぎで左坐骨神経痛」は、夏になると近所のOLさんが腰が痛いと言って来る。そんな時に身体も診ないで、「左でしょう」と言うと、「そうです、何でわかるのですか?」となる。種明かしをすると、夏に冷たいものを飲み、胃腸に負担がかかるとそれは左しか出ないからである。ちなみに左に反応が出る臓器は、「心臓・胃・膵臓・腎臓・腸」で右は「肝臓・胆嚢・腎臓」である。心臓も胃腸も全て左である。だから胃腸がらみの腰痛は圧倒的に左である。理由がわかれば簡単である。
12位の「小指で分かる全身症状」は手の背側の薬指と小指の骨の間が、腕にある一定以上負担がかかると痛くなる現象である。理由はわからないが、何故か薬指と小指の骨の間にしか反応が出ない。人差し指と薬指の骨の間には出ない。ここの痛がり方で腕のこりを判定する。腕は自覚症状が出ないので、どれだけ負担をかけているかは触ってもらわないとわからない。腕は「使い過ぎ」か「ストレス」でしか硬くならないので、薬指と小指の骨の間が痛がればほぼ間違いなく器を越えている。
13位の「身体の何処かに痛みがあると・・・」は膝が痛い時に頭痛が出ると膝が痛くないときよりも敏感になり、いつもの頭痛より辛く感じる。それは神経が興奮して敏感になるからである。例えば自宅に泥棒が1回入ったとする。そういう経験をしていると夜中にちょっとした物音でも敏感になり、「また泥棒?」となる。しかし1回も入られていなければその程度の物音では起きない。だから痛みの治療をするときには、一番辛い所以外の痛みに対しても治療しなければならない。だから我々は患部以外の痛みにも気を配っている。
14位の「強い形質はバッテンで遺伝する」は長いこと仕事をしていると親子3代診るのは当たり前で、4代診ている方もいる。そうすると、「このお爺ちゃんの体質がこの孫に出ている」「よくこんなにパパに似た娘ができたものだ」「息子さんは母親の生き写し」などと感じることはよくある。かなりの確率で言えることは、「強い形質はバッテンで遺伝する」ということで、娘が2人いたとして、パパ似とママ似ではパパ似の娘の方が強い形質を受けついている確率が高いという事だ。性別がバッテンになるわけである。大抵しっかりした骨格を持っている女性はパパ似である。そういう事がわかっているから、身体を触った途端、「あなたパパのコピーでしょう」と言うと、「占い師みたい」と言われるが、これは統計の話である。現実問題強い形質は結構だが、頑固さまで似るケースがよくある。よく母親から、「パパのそんなところは似なくても良かったのにねぇ・・・・」と言われている娘さんを見るが、強い形質は性格も含め全てもらうのである。そうなるとその娘さんが男の子を産むとパパそっくりになり、お爺ちゃんはその孫を溺愛する。「まるで自分の昔を見ているみたい」と。