習性と悩み方
以前ブログで、「サソリと習性」と言う話を書いた。サソリが川を渡るために、カエルに背中に乗せてくれと頼む話で、「いざとなると君(サソリ)は刺すから背中に乗せない」とカエルは言うが、サソリは頼み込んで、「絶対に刺さないから」と誓い、カエルの背中に乗せてもらう。途中まで行ったところで急に流れが速くなりカエルはバランスを失うと、サソリも必死になり、刺さないと誓ったが、気がついたら刺していたという話である。これが習性で、サソリに刺すなと言ってもどうにもならない。以前テレビを見ていたらある女性が、「うちの主人は物を取るときに必ず2つずつ取る。寿司も沢庵でも何でも2つ取る。これが私は大嫌いで、何度言っても治らない。」と言っていたが、これなども習性である。治せないのである。新婚さんで時々、「主人が○○なのです」と言う新米妻がいるが、そんなのも私から見たら、習性で治らない。金遣いが異常だとか浮気癖はどうにもならないが、それ以外で些細な習性は悩む必要はないと思う。サソリに「何であなたは刺すの?」と言っているようなものである。ここばかり悩んでしまうと人間関係がうまくいかない。悩み方にもコツがあるが、余程の金遣いや浮気癖以外の「夫の習性」なら、そこばかり気にしてもどうかと思ってしまう。