ブログ諺①-体は借り物と思えばいい
いよいよ今回からブログランキングが終わり、「ブログ諺」を配信します。
初めに「体は借り物と思えばいい」は常連さんから教えて戴きました。常連さんも何かのセミナーか講習会で聞いて、心に残っていたようです。
まず、「借り物」となれば雑には扱えません。多くの方を診ていると自分の身体を限界まで酷使する方ばかりですから、「借り物」という発想は全くありません。あくまで自分の身体は自分の物と思っています。
しかし本当にそうでしょうか?
自分が作ったプラモデルなら、何とか修復出来るかも知れませんが、では身体はどうでしょうか?ご自分だけでは修復出来ませんね。
身体は神様、先祖、親から与えられたもので決してその方のものではありません。この考え方が根本にありますので、自分の物でないものを粗末に扱う事には違和感を感じます。身体は自分で作れないのです。そんな事を感じている時に、「体は借り物と思えばいい」と教えて頂きましたので、すんなり心に入りました。
日本人は辛い事があっても我慢するのが大好きで、きつい顔一つ見せず、涼しい顔で頑張る癖があります。いつも身体はその犠牲になっているのです。多少身体が壊れてもいいと思っているのです。気持ちは分からないでもないですが、それを続けると、「身体にやめさせられてしまう」のです。
身体の中には、「本人の気持ち」と「身体の本音」が存在します。常に皆さんが大事にするのは、「本人の気持ち」で「身体の本音」ではありません。あまり無理を続けると、「身体の本音」が怒り、色々と辛い症状を出し、「これでもまだ分からぬか」と訴えます。それでもまだ、「本人の気持ち」が頑張ると、「身体の本音」は徹底抗戦で痛みは強くするし、やる気はなくすし、眠気は出すしで、「本人の気持ち」に抵抗します。最終的には必ず「身体の本音」が勝つのですが、我慢強い日本人は結構耐えます。激痛に耐え、根性を振り絞り・・・。
その時にはもう身体はボロボロです。これは決して勲章ものではありません。しかし「体は借り物と思えばいい」という言葉を知っているだけで、多少はブレーキになると思います。我慢強い体質はもう何千年続いていますから、そんなにすぐに変わるわけはありませんが、少しだけ「実は体は借り物なのだ」と思うだけでも、行動が変わります。
先人の遺してくれた諺に感謝です。