ブログ諺③-身体にやめさせられる話
これは大分前、激務をこなしている先生に、「仕事に対する責任感から激務をこなし、無理する気持ちは分かるけど、こんな状態を続けていたら、やがて身体にやめさせられてしまいますよ。身体の中には2人いて『本人の気持ち』と『身体の本音』です。先生が色々とやっているのは『先生の気持ち』であれもこれもやらなくてはという先生の都合。今回のぎっくり腰は『身体の本音』。こんなに激務を続けられては身体はたまらない。『本人に少しわかるように痛みを出して気がついてもらおう。それでもやめなければもっと強い痛みを出そう。それでもだめならやる気をなくし、眠気を出そう。ここまで辛い症状を出せばいくら何でも本人は気がつくだろう。』と思っているのですよ。」と言った。
先生は、「え、私の中に2人いるの?主人は私なんだけど・・・」と言いたそうな顔をしている。気持ちは分かりますが、どんな場面でも「身体の本音」が強いのです。時々我慢強くてそこまで耐えるかという人を見かけますが、全く無意味です。身体がなければあなたは活動が一切出来ないのです。頭が働かず、しゃべれなくて何か出来ますか?頭も口もちゃんと働いてくれているのは、あなたは命令したからではありません。身体が健全だからです。
身体には「身体の本音」という独特の意志があるのです。その意志に逆らう方は多いですが、何人たりとも「身体の本音」には勝てません。それに従うしかないのです。心は無限かも知れませんが、体は常に有限です。ちゃんとした休息と管理はかかせません。そのルールを守った方は、朝起きてから夜寝るまでに身体に違和感を感じません。しかし身体のことを考えずに無理をしている方は、朝から首が痛いとか、腰が重い、頭が痛い、目がかすむとか言い続けています。結局身体に支配されているのです。ここに気がつき、「今日はちょっと無理をしちゃった。明日はたっぷり休息をとるから許してね。」と身体に詫びれば、「ちゃんと僕のことを分かってくれれば良いよ。許してあげる。症状は出さないよ。」となるのです。この事を知らずに、無理をし続け、「どうしてこんなに身体が辛いのだろう?」と生きている方ばかり診ます。まずは身体に謝りましょう。そこから全てが始まります。