治療の順番
昨日来た患者さんについてスタッフから質問があった。症状は「腕の使いすぎ」「ストレス」「甘い物取りすぎ」で、頑張って勉強をしているという。勉強を頑張れば、当然腕を酷使する。腕は自覚症状が出ないからそれは頚や肩に悪影響を及ぼす。勉強がきつければ「ストレス」がたまり、心臓が収縮して肘下や膝下の末端を硬くする。腕は使うかストレスしか硬くならないから、腕がガチガチでどうにもならなくなる。そうなると甘い物で心を満たそうとする。だから治療の順番は、「腕を楽になれば、ストレスは減り、甘い物を食べなくても良くなる」である。これを甘い物を減らせと言ってやめられるものだろうか?これを我々の身体で考えれば、良くわかる。普段走っている人が膝を怪我して走れなくなったとする。走れないイライラでストレスがかかり、心が満たされず、甘い物を食べる。膝を怪我した人に、「甘い物を食べるな」と言っても、「走れないストレスで仕方なく食べてしまう」と言うだろう。だから膝さえ治してあげれば、今までみたいに走れるし、甘い物も減るだろう。だからまず負担がかかっている筋肉や関節を治療してあげるのが1番大事である。そこが良くなればあとは勝手に治っていくものである。ストレスの事など気にしなくても大丈夫である。この順番はとても大事で、甘いものから何とかしようとしてもうまくいかない。