ブログ諺④-親が死んでもトイレが先
これは女性の便秘の最大の原因が、「今はちょっといいや」にあることから、作った言葉です。
朝の忙しい時間にトイレに行きたくても、「今はちょっといいや」と排便のタイミングを逃してしまうと、その後はトイレに行きたい気持ちがなくなってしまいます。
排便欲求はある程度、自分の意志でコントロールできるので、身体が欲求を出した時に無視をすると、やがて身体は要求を出さなくなります。
これが怖いのです。
特に女性はご自分が便秘の場合、必ずもっとひどい人に相談します。
「私、2-3日、お通じがなくて・・・」
「そんなのひどい方じゃないわよ。私なんか4-5日出ないのは当たり前」
「じゃ、そんなに悩むことないか」
といった感じです。
私も以前、そこまで排便にこだわっていませんでしたが、ある日の昼食後、トイレで用を足さずに仕事をしたら全く集中できなかったのです。
自分でもビックリするぐらい集中できない。
これは焦りました。自分は馬鹿になってしまったと思いました。
しかしその後、用を足したら、全く問題なく集中できる。
まるで漫画みたいでした。
そういう体験から、「腸と脳は繋がっている」と感じ、最近では「脳腸相関」と言われていますが、こちらは体験的にわかったわけです。
それから特に判断を求められる偉い方には、「親が死んでもトイレが先」と言うようになりました。
社長が会議をしている場合、トイレに行きたくなったら会議を止めてまずは用を足す。
我慢しているとろくなアイデアが湧きません。
普通は親が亡くなると全てを投げ捨てて駆けつけるでしょうが、それよりもトイレを優先させなさいということです。まずお腹をスッキリさせないと何も始まりません。
舞台女優さんにこの話をしたら、「舞台本番では、全くトイレに行きたいと思いません。訓練されていますから・・・」と言われました。流石プロは違います。
段々年をとると旅行に行ってもまずトイレを探すでしょうが、元気なお年寄りで居つづけるコツだと思います。
長年便秘が当たり前になっている女性を治療するのは大変ですが、最近では一昔前と違い楽に用を足せる薬も出てきました。専門医の指導を頂きながら、絶対に諦めずにお腹と頭をスッキリさせて頂きたいと願っております。