夜寝る時の室温について
今日来た常連さんは、そこそこ体調が良くなっていたのに、最近は胸が苦しいと言う。話を聞いていたら、「最近は暑いので、寝室の温度を28度に設定している。今までは主人が暑がりなので26度だったが、流石に耐えられないので28度にしてもらった。」と言う。最近の猛暑では確かにエアコンがないと寝られない。私も何度か実験をしているので、感じている事を書いてみたい。まず寝室のエアコンの温度設定が28度はきついと思う。29度か30度がいいと思う。それも隣の部屋でエアコンをかけて、少し冷たい風が寝室に入る程度がいい。30度の設定ならパンツ一丁で寝られるが、29度だとシャツを着たくなる。どれだけ寝ている間に皮膚から気化熱が奪われて、身体が冷えているかがわかる。手足など身体の末端が冷えると、心臓は頑張って動こうとする。心臓が緊張状態になると胃腸は動きにくくなる。この常連さんは細身の女性なので、暑がりのご主人のためとはいえ、28度は論外だと思う。詳しく身体を診たら、今まで胃腸はなんとかなっていたのに、腸が硬くなっている。硬さから判断して、3週間ぐらい経っている。おそらく猛暑と同じ時期であろう。お腹が硬くなれば、胃にも負担がかかり機能低下を起こす。心臓と胃と横隔膜でも書いたが、胸が苦しいのは胃だか心臓だか全くわからない。まして冷えが続けば肋間神経痛も起こす。訴えている症状が全て、身体を冷やした事に起因しているとわかる。こうなると解決策はまず発汗だが、自分が別の部屋で寝るか、ご主人をリビングのソファで寝かすかである。繊細な女性だと少しの光や音で起きてしまうので、ご主人をリビングで寝かすのがいいと思う。暑がるご主人なら、温度を26度にすれば朝日が入ってもぐっすり寝られる。この話をしたら、「わかりました。主人がソファで寝られるように準備します。」と言っていた。