ブログ諺⑦-選択肢はない方が幸せ
これは、「人は選択肢が多いと選べず、それが悩みになってしまう」という事です。
例えばあなたががんになったとして、複数の友だちから、「○○がいい」「△△が1番今は最新治療」「俺の友だちのがん患者は皆□□で治っている」こんな話を次から次へと聞かされれば、迷ってしまうでしょう。
結婚適齢期の方が5人から同時にプロポーズされたらどうですか?
人生の岐路で選択肢がいくつもあったら悩みませんか?
色々な人を見てきて思うのは、「人は決められた運命があるのでは?」という事です。
選択肢が一杯あった方がない方より、幸福のように感じますが果たしてそうでしょうか?
特に就職や結婚などは選択肢がなければ全く悩みません。
選択肢があるから、「あの人と結婚した方が良かったかも」とか、「あっちの会社を選んでいればこんな事にはならなかったのに・・・」という具合になってしまうのではないでしょうか。
私も田舎から東京へ出てきて普通に大学受験を目指しました。
一浪して落ちたので、鍼灸の道以外全く選択肢がないのです。
田舎にも帰れませんし、他の道など全く考えられませんでした。
今になって思うとその分迷わずに良かったと思います。
勉強でも仕事でもうまくいかなければ、よそが良く見えます。
人はそういう時に迷うでしょうが、選択肢がなければ前に進む以外ないので強いです。
これは以前マーケティングの方から、「お客さんがテレビを買おうとする時、20-30個も選択肢があると人は選べない。ある程度話を聞いて2-3個に絞ってあげるとすぐに『これ下さい』と言う。選択肢は多ければ良いというものではない。」と聞きました。
その時にこれは人の心理だなぁと思いました。
去年母の介護施設を決めるのに、調べたら地元に60ヶ所程ありました。
とても全ては回れないので、専門家に依頼をしました
この方が実に施設の内情に詳しい方で、「希望を全て言って下さい。お時間もないでしょうから絞ります。」と言ってくれて、こちらの希望を全て言って、見学日には3ヶ所に絞ってくれました。
3ヶ所回ってすぐにこちらは決めることが出来ました。
この時その業者から、「後15ヶ所は見た方がいいですよ。」と言われたら、「もう、そこそこの所でいい。」と言ってしまったと思います。
3ヶ所だから即決できたのです。
施設が決まった後に、「あ、これは以前聞いたテレビを選ぶ話と同じだ。」と思いました。