このままいって年を取ったらどうなっちゃうのだろう?
40-60代の方で、「今はこんなに腰痛が酷く、今後年を取ったらどこまで酷くなっちゃうのだろう?」という不安を訴えてくる方は多い。答えから言うと、「心配無用」である。うちの患者で1番長い方はもう40年以上治療している。誰一人として若い頃より悪化した方はいない。理由は簡単で、若い頃の肩こりや腰痛は無理をしているから起こるのである。膝痛もそうである。そういう痛みを抱えている方は、「もっと無理をしよう」とは誰も言わない。身体が根を上げるのは「過酷」だからである。年を取って若い頃と同じように過酷を続ければ、当然身体は壊れるだろうが、そんな人は見たことがない。年齢なりに落ちつくものである。家庭の事情によっては過酷を続けなければならない方はいるかもしれないが、ほんの一部である。だから「今抱えている肩こりや腰痛は必ず年を取れば、身体がそれなりに順応して、こなれてくるものである」と言いたい。元気で過酷な事をして身体が辛いのは若い証拠である。