手術した股関節は被害者
常連さんが右の股関節を人工骨に取り替える手術をした。術後は順調で右股関節はさして辛くないが、左のふくらはぎや背中が辛いという。これは何を意味するかというと、手術した「右股関節は身体のアンバランスの結果の被害者」と言うことである。元々身体に左右差があり、長年負担をかけた結果、右股関節が壊れ手術をした。右股関節にしてみれば、「被害者なのに悪者扱い」と気分は悪いであろう。患者は股関節は治ったと言うが、元々の身体の左右差は治っていない。だから術後も反対側のふくらはぎが硬くなってしまうのである。本来はこの左右差を治さないといけない。このままだとあと何十年後かには、左の股関節も又被害者になり、人工骨になることは眼に見えている。ではこの左右差はどうやって治すかであるが、1番いいのは週に1度程度、出来れば2回ほどプールで歩けば良い。後は月に1度程度我々が診れば十分である。この根本原因を診ずして、この方の左ふくらはぎや背中・腰の痛みを取ることは難しい。