身体は駄駄っ子
昨日来た常連さんは、先日治療したばかりなのにまた痛いという。詳しく調べてみると、前回は背中を治療して今回は肩が辛いという。こちらとしたら、背中を治療した時にそこそこ肩の治療もしてあるのに、そんなに辛さが出るかなぁと思ってしまう。しかしこれはよく起こることでそんな時は必ず、「身体は駄駄っ子」という話をしている。これは兄弟に例えるとわかりやすい。普段子供が饅頭一個で満足するとする。お兄ちゃんと弟に一つずつやれば何の問題もない。では饅頭が1つしかなかったらどうするか。半分ずつやっても文句は出ない。では3つあったとしたらどうなるか。弟に1つ、お兄ちゃんに2つだと、「お兄ちゃんだけずるい。」と文句が出る。結局、お腹が満たされるというより、不公平感に対して文句を言っているのである。何となく兄弟だから困った時は助け合うが、余れば争いの火種になってしまう。身体にも同じ事が言えて、左肩が痛くて治療をするのは当然だが、そんな時に右肩も少しいじっておかないと「左肩ばかり痛いからとやって貰えていいなぁ。」と文句が出る。以前から、「身体の中の父ちゃん母ちゃん」と言っている所以である。では左肩の治療がうまくいかなかったら、どうしたら良いのだろうか?この場合、少し右肩に痛みを作ると左肩は楽に感じる。何とも言えない身体にはバランス感覚が存在している。そこがわかると治療配分、何処に何をすれば文句が出ないかがわかる。治療してまたすぐ痛くなったと言われると、この兄弟の饅頭の話がすぐ頭に浮かぶ。