学会で感じること

いくつかの学会に所属しているので、今の時期はほぼ毎週、学会で潰れる。長年学会に出ているといくつか感じることがある。それは「教えてください」と「あなたのご意見をお聞かせください」である。学会で発表するには準備も大変で、満を持して臨むわけだから、発表後に何か質問されても大抵は答えられる。しかし中には意地悪な質問があって、「先生のご発表の○○は間違っている」という意見も出る。発表した方は、「え、こんなに苦労して作ったのに文句あるわけ?」と言葉には出さないだろうが、「冗談じゃない」という気持ちになるだろう。そういう時ベテランの先生だと、「あ、そうですか。是非教えてください」とかわす。質問した方も「じゃ、教えてあげよう」で喧嘩にならずに終わる。また「○○に関してこう言うことは考えられないでしょうか?」と質問が来ると、「こっちは色々と考えてこう言う発表をしているんだ。違う意見があれば言ってみろ」と言葉には出さないだろうが発表者は思っている。そんな時も「有り難うございます。先生のご意見を是非お聞きしたいです。」となれば収まる。やはりこう言う切り返しは場数をこなさないとできない。いろいろな学会に出ているが、昔は議論が白熱しすぎて先生方が喧嘩腰になることがよくあったが、最近は少し若い先生はおとなしいように思う。スポーツでも学会でも本気でぶつかって得るものは大きい。