ゆとりのある左手を使って症状悪化
経理の仕事をしている常連さんが、確定申告の時期はテンキーを酷使して、右腕のこりと右首の状態が悪い。この時期ようやく少し楽になったので、家庭サービスで赤ちゃんが抱けるようになったと言う。抱くのは当然ゆとりのある左手、しかし最近抱っこが増えたら首の痛みが増悪してしまって、どうにもならないという。今日身体を診たら、今まで殆どこりがなかった左腕が右と同じぐらい硬い。これでは首は根を上げるだろう。しかしこういう場合はどう考えたらいいのだろうか。本人にしてみたら、「左に余裕があるから左で抱っこ」は至極当然なのだが、私から見たら、「身体の中の父ちゃん母ちゃんで右を酷使してもこの程度の首の痛みで治まっているのは左に余裕があるから。しかしその左に余裕がなくなると、父ちゃんは相当吠える。今まで以上に痛みを出すのは仕方がない。だから右にもっと負担をかけて、我慢してもらって、左に余裕を残しておいた方がまだいい」と言いたい。例えが良くないかもしれないが、何時も成績の悪い生徒がもっと成績が落ちてもそんなものかと思うが、成績のいい子の成績か突然下がったら、何が起こったのと皆驚くだろう。それと同じで、真っ黒がもっと黒くなっても、そんなものかぐらいだが、白が少し汚れただけで大騒ぎする。身体も同じ反応をするのである。右には申し訳ないが、頑張って抱っこしてもらい首には痛みが飛ばないようにするのが得策である。