やがて何でもAIに相談

仕事柄、論文検索や査読などでAIには毎日お世話になっている。
ここ数年の進歩が目覚ましく、中々最新のものにはついていけない。
以前、AIに医師国家試験を解かせたら合格ラインを越えていたと言うし、がんの診断なども医者が見落としそうなところをちゃんと指摘してくれるという。
こうなると患者も、「AIの診断は?」と医者に聞きたくなるだろう。
コンピュータのデータベースは凄いからやがては、「私の乳がんに1番いい、サプリメントを探して、血液データは添付したから。そしてそれはどこで買えば良いの?一番安いサイトを出して。来週の午後7時までには届くようにして。そのサプリメントの問題点も一覧にして教えて。万が一、それが効かない場合の次の候補も調べておいて。月に2万円以内にして。あとがん研とがんセンターで新しい治験の情報は随時頂戴。そしてその治療法の可能性もデータを分かりやすく示して。」とこんな質問に対して答えてしまうだろう。
そして最後に、「がんはここまで良くなったから、今後どうやって生きたらいいの?あなたが何か勧めてくれればそっちに行くから、残りの人生を価値の高いものにして。」と聞くのではないかと思っている。
良い悪いはともかく、AIが人の人生を決めそうな勢いである。
もっとAIが進化して人が生き方を聞いてきたときに、「その答えは風に吹かれている Blowin’ In The Wind」と答える時代が来るのではないだろうか。