自覚のでない腕と太腿のこり
以前から腕(前腕)と太腿(大腿四頭筋)は自覚がでないと言っている。
腕がこれば肩や首がこり、太腿が硬くなれば膝や腰に出る。
何故自覚が出ないのかの本当の理由はわからないが、自分なりに出した答えはある。
それは人類がまだ原始時代、狩猟生活で、夫が動物を追いかけ、野山を走り回る。時には幾つかの山を超える事もあったであろう。そんなときに獲物を担いだまま、腕が痛くなったり、太腿が痛くなったら、獲物を家族の待つ洞窟まで運べない。獲物を確実に洞窟まで届けるために、腕と太腿は酷使しても自覚が出ないように神様が設計された。ある時にこうひらめいてから、自分の中では納得してしまった。神様に確認のしょうがないので、真偽の程はわからないが、ほぼ間違いはないと思っている。
昔日本人は腕っ節が強く、漁でも大工でも電動などないから皆、手仕事である。
こちらの品川に引っ越してきたときに、品川神社の神主さんに話を聞いたら、「昔の江戸っ子は本当に腕っ節が強かった。当時は神輿が重くて2トンあり、花棒(神輿を支える長い棒)が折れて新しく作り直したのが1.5トン、最近の人はそれも担げない。昔の人の足許にも及ばない。」と言っていた。
腕を使い過ぎて当時の人達も肩こりは酷かったと思うが、最近の患者は「パソコン・スマホ病」と「ストレス」で腕がこっている人ばかりである。
太腿のこりも「使う」か「胃腸障害」が原因で硬くなるが、胃腸障害ばかりである。
時代の変化と共に身体の使い方も変わるが、何十年この事をしゃべっても中々広まらないことに、人に伝える難しさを感じている。