嫌なことがあると足が上がらない

常連の女優さんが、さしてきつい踊りの稽古もしていないのに、足がうまく動かないという。これには理由があって、「快適以外は全てストレス」「胃が悪くなるのは食生活かストレス」「スタマックライン」「下腹部の反応点-ハムストリング」「太腿の前が硬くなるのは使い過ぎか下腹部の異常」という説明は以前からしている。
何か嫌なことがあれば、胃腸の機能が落ち、胃ならスタマックライン、下腹部ならハムストリング、両方なら大腿四頭筋が硬くなり太腿の前後が硬くなる。だから踊りの運動量だけに足の硬さが比例しているわけではない。最近はクーラー病(冷房病)の患者が毎日来る。お腹が冷やされれば、下腹部の反応点のハムストリングが硬くなり、ハムストリングが硬くなれば前後左右上下裏表手足の関係で前面の大腿四頭筋まで硬くなる。そうなれば全然、足は上がらない。だから今の季節、イヤだなぁと思った瞬間、胃腸機能が落ち、足が硬くなるのである。酷い方はクーラー病(冷房病)が深刻なので、腹巻きや就寝時の下腹部へのホカロンも指導している。中々嫌なことと足が上がらないことは結びつかないだろうが、実に密接に関係している。日舞やバレエの生徒さんも多く来ているので、嫌なことはさらりと流し、風呂で発汗、胃腸を守ることを意識しなければ、いい演技は出来ないのである。