その症状はいくら調べても無理

最近紹介で来る患者は症状をこじらせている方ばかりである。
良くならない坐骨神経痛の原因が子宮筋腫だったり、原因不明の発熱や治らないドライアイの原因が鼻炎だったり、足の痛みの原因が骨ではなく関節の一部や歯痛だったり、指の痛みの原因が血管だったり、取れない首の痛みの原因が腕だったりと、皆さんがいくら自分で調べようとしても、調べられるわけがないと思ってしまう。
例えば私みたいに料理音k99痴で、カレーも作ったことがなく、出来ることは蕎麦を茹でることとサラダぐらいの人間が茶碗蒸しを作れるだろうか?
出来るわけがない。
おそらく温度とかだしとか、色々とノウハウがあるのだろうが、ネットで調べてプロ並みのものが作れるだろうか?
それと同じで、今はネットで病気の情報はいくらでも調べられるが、優秀な先生が自分の病院を宣伝するわけがない。しなくても患者は来るので、治療で手一杯で、宣伝にまで気が回らないのである。
それを患者がいくらネットを駆使しても無理である。
では我々はどうやってそういう先生にたどり着いたかであるが、当然同じ学会なら、話を聞きながら凄いと思えばご指導を頂くし、最近はZoomのセミナーでも凄いと思えば、挨拶に行く。あとは実際に患者を送ってどうなるかを見ている。
それを何十年と繰り返して全国の凄い先生リストがある。
だから初診で来ても、「私にはこの病気は治せないから、○○先生の所へ行って、先生にお願いしておくから」で治ってしまう。ただ患者を振り分けているだけである。
場合によっては九州、新潟、群馬、名古屋と患者を送っている。
何故か関東近郊には少ないのが残念である。
患者には以前から、「調べるな、聞け」と言い続けているが、自分で解決できない問題を解決するために専門家がいるのである。そこで解決するからプロなのである。