満腹と腰痛
常連さんが食べすぎで腰の治療をしている。以前から胃と腰の関係は何度も話をしているが、満腹の満足感を我慢してまで、腰を優先するかというと中々そうはいかない。我々から見たら、相当酷い腰痛を味わい、食べ過ぎた途端に腰にズキンとくれば、かなり摂生はするだろうが、満腹まで食べて少し腰が重いぐらいだと中々過食は止まらない。腰は痛くないのが当たり前で、過食は心の満足である。腰が痛くないて心の満足を感じる方は相当懲りた方である。だから患者は、「食べ過ぎが腰に悪いのは分かっています。薬を増やして先生のところにまめに通いますから、お願いします。」と言う。自分の満腹の事は言わない。こちらもそういう患者心理がわかっているから、「では薬とまめな治療ですね。」で終わり。もっと常連さんになると、「今回はどうしても付き合いで過食をしてしまいました。腰に悪いのは良くわかっています。明日から断食します。薬も飲みます。治療も通います・・・・」と弁明しているのか反省しているのかわからないが、結論まで自分でしゃべりながら通院している。中々この満腹の心の満足は手強いと毎回感じている。