顎関節症で首がゆがむ理由
以前から「首のゆがみとマウスピース」の話は良くしている。何故そういうことが起こるのか解説してみたいと思う。
- 頭の重さ(約5kg)を細い首の骨と筋肉で支えている
- 顎(下顎骨)は頭の骨(側頭骨)にくっついていない、ぶら下がっている状態
- 片方で嚙んでしまうと、周辺の筋肉(咀嚼筋)に左右差が出来、重い頭を支えながらそれを水平に戻そうと首の筋肉に負担がかかりゆがむ
人は嚙むときに癖があり、片方が嚙みやすい。大分前の話だが首が中々治らない患者を診ていて、「これはもしかして首の問題ではなく顎関節かもしれない」と思い歯医者に送ったら、ウソのように首が治ってその後殆ど来なくなってしまった。紹介したこちらもびっくりして「そんなに効くのか」と首に問題のある患者を片っ端から歯医者に送った。送ってわかったことは、我々がいくら治療で首を治しても、噛み合わせを少し歯医者でいじられただけで簡単に首が悪化してしまうということである。顎関節と首で「顎関節が主」で「首が従」なのである。それに気がついてから、「マウスピースを作ってから本格的に首を治療します」という方針に変え、それ以来首の治療成績がいい。この身体の中の「主」と「従」はいろいろな所に存在する。「歯が悪くて噛めなくて胃が悪くなる」「胃がだめなので便秘する」「目の使い過ぎで首がこる」
治療もそういう「主」「従」がわかってくると楽である。「従」ばかり治療しても必ず再発することは何度も経験している。最近は、「何処が主?」、そんな感覚で治療している。