「一生風邪を引かない身体にしてほしい」と言われて

昔患者さんからこれを言われて、考え込んでしまった。まず何故風邪をひくかだが、ウィルスが喉などに入り込んで、免疫を壊す。体は対抗策として咳をしたり、鼻水を出したり、体温を上げたりしてウィルスをやっつけようとする。その時にウィルスの特徴を学び同じものにはかかりにくくする。しかしウィルスも数が多く、型も数百あるから、体も学び続けなければならない。では睡眠・食事・運動・ストレス・環境(乾燥・寒さ)はどうしたいいのだろうか?熱帯の離れ小島にいて、朝から晩まで寝て、適度な運動をこなし、人と合わなければ風邪は引かないかもしれないが、現実的ではない。結局は不可能である。ではどう考えたらいいかであるが、「風邪をひくことは避けられないが、引いたらどうやって早く治るかを体得しよう」が解決策となる。「葛根湯を飲んで、早く寝る」とかその方にあった治療法を体得するのが1番である。実はこれは坐骨神経痛にもあてはまる。坐骨神経痛の理由は山ほどあるが、「坐骨神経痛を一生感じない身体にしてほしい」は困る。しかし坐骨神経痛が起こったら何をやれば早く治るかは指導できる。こうなると、「引いたらやだなぁ」ではなく、「いつでもいらっしゃい、すぐ治しちゃうから」の方が気が楽である。病気も考え方ひとつで気持ちが軽くなる。