キーワード 食べ過ぎ

自分で出来る努力が大事

時々患者さんで、「真面目に通いますから、ちゃんと治してください。」と言う方がいる。 身体を診ると慢性的な食べ過ぎや過酷な労働をしている方に多い。 そういう状況は我々から見ると、「毒と胃薬を同時に飲んでいる」ようなものである。 身体を診ながら、「毒をやめたら胃薬いらないのでは・・・。」と思ってしまう。 本人は身体に対して負担をかけていることが、毒とは気がついていない。 生活の中で当たり前になっている…

途中で身体は壊れた方がいい

胃が原因で腰痛持ちの方が、胃の治療がうまくいき、腰が何ともなくなってしまい、最近は連続会食の食べ過ぎで腸が根を上げてしまった。常にお腹が苦しいと言う。本来であれば胃の痛みや腰痛で過食など出来るわけがないのだが、胃と腰に関しては症状が出ないものだからブレーキがかからない。本人は、「絶食します。」とは言っているが、内心は「美味しい食事が悪い。」と思っている。こういう状況になると、「途中で身体は壊れた方…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【まとめ】

【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【30代】

【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…

食べすぎると古傷がうずく話

日舞をやっていた常連さんが食べすぎて右鼠径が痛いという。仕事が一段落して気が緩み食べすぎたそうだが、その影響が持病の坐骨神経痛まで悪化させていた。すぐに食べすぎに効く漢方薬の話をして様子を見たが、今度は使ってもいない右鼠径が痛いという。日舞の場合は殆どの方が右鼠径の痛みを訴えてくる。身体を捻ったりする動作で酷使するのであろう。今回は全く使ってもいないのに理由がわからないといっていたが、食べ過ぎで胃…

患者の尺度

これは以前、近所のスナックのママさんが珍しく昼頃治療に来て、顔が赤かったので、「あれ、昼から飲んでいるの?」と聞いたら、「全く飲んでいない。」と言う。でも「顔が赤いですよ。」と言ったら、「全く飲んでいない、ビール2本。」と言った。本人にとってはビール2本は飲んでいるうちにはいらない。10本ぐらい飲めば飲んだというのかもしれないが、これが本人の尺度である。今日来た常連さんも前回絶好調だったのに、その…

新型コロナウィルス追加注意事項

緊急事態宣言が延長され、中々気が休まらない日々が続いているが、新型コロナウィルス注意事項として少し追加したい。以前から、「乳酸菌」と「フコイダン」の話は師匠から教えて戴いて書いた。 女性の患者さんで、甲状腺に問題がある方などついては、フコイダンが入っているめかぶなどをどんどん摂っていいという事はない。日本人は世界でも珍しく、昆布を食べる。甲状腺ホルモンの数値は、ヨウ素を多く含む昆布を食べ過ぎたりす…

短鎖脂肪酸について

常連さんから、「最近ブログの更新がないですけど・・・。」と言われた。こちらにしてみるとまとまった時間がようやくできて、カルテの電子化や今まで読めなかった本が読めて良かったと思っていた。こういう時期だとこちらが何か書かないと不安になる方もいるだろうから、少し読んだ本の中から短鎖脂肪酸について書きます。今まで何度となく「腸と免疫」「乳酸菌で性格が変わる」「鬱病を治すにはまず腸から」「便移植」という内容…

お正月とぎっくり腰

新年にぎっくり腰の方が来ると、ろくに腰も診ず食べ過ぎが原因だと思って、まず胃の治療から始めてしまう癖がある。何十年も「正月は断食を」と言い続けているので、当院の患者さんには大分浸透してきたが、外部の方からすると、ぎっくり腰でいきなり胃炎のツボ(左太腿の外側)から治療されると驚いてしまう気持ちは分かる。先日来た方も何も疑わずに胃の治療から始め、脚の反応点を診たら数ヶ月の時間が経った硬さなので、「もう…

鍋を食べてぎっくり腰再発

2週間ほど前にぎっくり腰をやった方が、また再発したという。話を聞くと、前回は腰がギクッとなったが今回はじわじわ痛くなってきたという。この時期、悪化の原因は殆ど胃炎なので話を聞いたら、「前回の治療で腰が治り、人も集まりだして鍋を食べ過ぎた。昨晩犬の散歩で痛くなったから冷えかと思っていた。」と言う。ぎっくり腰が治ってうれしさもあったのだろう。ついつい食べすぎたという。前回は足の左右差で痛くなったが、今…

胃炎で2年間、膝痛治らず

今日来た方は2年間、膝痛が治らないという。CT、MRIとすべて検査をして異常が出ないという。膝痛がひどく、数ヶ月休むことがあっても検査で異常は出なかったという。ここまでくると考えられるのは下記の3つである。 1.神経や骨ではなく筋膜(ファシア)に問題があるケース 2.血管に問題があるケース 3.お腹からの関連痛(特に胃腸か婦人科) まず超音波診断装置で膝を診たら膝の周りは水だらけ。これは水抜きで良…

わざと身体に傷を作る

仕事柄経営者の方は多い。仕事は重なるもので、休み返上でこなしている方も多い。そんな時、プライベートでも忙しくなると身体はパニックになってしまう。仕事に宴会、プライベートにイベント、出張では身体が持たない。そんな時にお薦めなのが、「わざと身体に傷を作る」事である。経営者の方は殆どが、肉体労働というより頭脳労働・精神労働・心労なので身体を使っていない。そんな時マラソンでも自転車でもテニスでも何でも良い…

ぎっくり腰と胃炎

今日来たぎっくり腰の方は、「腰に悪いことは何もしていない。すこし連休で食べ過ぎただけ。最近少しだけ体重が増えて気にしている。夜中に食べる習慣が治らない。逆流性食道炎も指摘されている。」と言う。身体を診ると典型的なスタマックラインで胃炎、丸出しである。胃の具合が悪く、腹筋が働かず腰に慢性的に負担がかかり、悪いことに過食で足も浮腫んでいる。これでは腰は悲鳴を上げてしまう。胃炎の反応点の左太腿だけ治療し…

ネットワーク論その4

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その4を書いてみたい。 「頭痛と胆嚢炎」 胆嚢炎というのは右の背中か右肋骨の脇に反応が出る。 胆嚢炎は長患いで反応が出る事が多いから、必ずと言っていいぐらい骨格の左右差を生む。 その影響を1番受けるのは首で、首のゆがみが起こってしまう。 そうなると頭に血が行かず頭痛を起こしやすくなる。 「胸の痛みと食べ過ぎ」 食べ過ぎの反応点はいくつかあるが、胃や膵臓の反応…

体力作りと腰痛

柔道部の学生が監督から、「いっぱい食べて少し階級を上げろ。」と言われ食べ過ぎて腰痛を起こしている。調べてみるとこの腰痛の原因は食べすぎによる胃酸過多で、スタマックラインに反応が出ている。体力的に胃腸がめちゃくちゃ強く、食べ過ぎても何ともない生徒ならいいが、かなりの生徒は食べすぎで腰痛がでていると思う。この学生は以前、腰椎分離症をやっていたのですぐに出てしまったのだろうと思う。学生時代は監督に何か言…

ネットワーク論その3

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その3を書いてみたい。 「パソコン病と眩暈(めまい)」 パソコン病の最大の問題は腕のこりである。クリック病というかマウス病というか人差し指の使いすぎである。 これが慢性化すると肩こりと首のこりが起こる。 それでも負担をかけ続けると首のこりから首のゆがみに悪化してしまう。 首がゆがめば頭に行く血流が悪くなり、耳への血行も影響して眩暈を起こす。 こうなると眩暈を…

ネットワーク論その1

前回メルマガ配信で、「一つ病気をしたら他にも何かあると疑え」を書いた。 思いのほか反響があり、もう少し詳しく聞きたいと言う。 この話は身体の中のネットワーク論になってしまう。 いくつかはブログの中に書いてあるが少しまとめてみたい。 「坐骨神経痛と胆嚢炎」 ブログの中に「坐骨神経痛の治療の目安は8回」と書いてある。これを読んだ患者さんが、「私のは長患いですから多少の回数はともかく、是非よろしくお願い…

一つ病気をしたら他にも何かあると疑え

これは経験的に言えることだが、例えば乳がんの手術をしたとする。 そうすると必ず他にも何か異常がある。 例えば子宮や卵巣など婦人科の問題、鼻炎、喉、食生活、生き方・・・。 当院では検査で引っかかったり、手術をした後は必ず他もちゃんと調べるように指導をしている。 がんにしても食生活や過度のストレス、過酷な生き方なとがかかわっていれば、どこか一ヶ所の問題だけでは済まない。 たまたま手術で取ったところは一…

モンブラン比べ

常連さんを3日前に治療した時、下半身は何ともなかったのが、今日来たときは「スタマックライン-胃炎」「便秘」「下腹部の反応」「甘い物取りすぎ」と一気に身体が反応している。これはこの3日間で甘い物を食べ過ぎたとすぐにわかったので、「3日間、ずーっと甘い物を食べ続けたでしょう?」と聞いたら、「え、まぁ。」と歯切れが悪い。3日前にコンビニで買ったマーガリンたっぷりのお菓子をBi-Digital O-Rin…

食欲を抑えるコツ-2

過食が止まらず困っている方が時々来る。そういう方達の特徴は仕事が終わってまずビール、辛いものや脂っこい物が大好き、気がつくとお腹がはち切れんばかりになっている。お酒や辛いものはすべて食欲増進剤。だから食欲増進剤を飲みながら食べ過ぎと言っていることになる。そういう方にはまず食前にコップ2杯の水を飲むことを勧めている。飲むと少し胃が重くなり、食欲が落ちる。次にサルやオラウータンの話をする。人間が進化し…