キーワード 糖尿病

40代男子の過食が止まらない

40代男子の方に何人も過食を注意している。なぜ過食が止まらないか考えてみた。まず学生時代はまだ成長期だからある程度過食をしても太らない。社会に出て必死に仕事を覚えようとすると、あっという間に30代になってしまう。30代は本当に勉強の必要な時期だから、男の38才説までは幅広く深く学んで少しは仕事が形になってくる。それが40代になると会社の中でも少し偉くなり、子供も大きくなり、時間とお金に多少のゆとり…

漢方薬一覧

長年東洋医学をやっているとどうしても漢方薬の話が出てくる。 代表的な漢方薬一覧を解説します。 葛根湯 (かっこんとう)… 頭痛、肩こり、風邪の引き始め、目の疲れ-肩より上の血行を良くする 安中散(あんちゅうさん)…胃弱、胃アトニー、神経性胃炎-食べ過ぎなどの場合の消化剤 八味地黄丸(はちみじおうがん)…腰痛-下半身の血流改善、尿量に注意 黄連解毒湯 おうれんげどくとう   喀血、吐血、ノイローゼ …

お手伝いさんで悪化した腰痛

胃腸が原因で腰痛を起こした方が食事制限と胃腸の治療でほぼ完治した。胃腸に負担をかけると簡単に腰が痛くなることは既に体験済みなのだが、数ヶ月ぶりに身体を診たら、完全にもとに戻っている。過食が止まらないという。理由を聞いたら、「新しいお手伝いさんの作ってくれる料理が美味しくてつい食べてしまった。」と言う。こういうモードになると次から次へともっと美味しい物が食べたくなり、お酒もお菓子もどんどん食べたくな…

身体のことを考える時期

色々な方を診ていると、一つの症状が出たときに身体の事を学んだ方がいいという方がいる。 例えば糖尿病と膝痛があり、当院に通っている場合、大抵膝が治ると来なくなる。 しかし膝痛の原因が過食による体重増加で膵臓に負担をかけている場合は、一時的に膝を治しても再発する。 我々から見ると膝痛と同時に、食生活や内臓への負担の事など色々と学ぶことがある。 そしてそれが身につくと自分の周囲の人(家族、友人、孫)にも…

散歩を熱心にやると徘徊?

中高年の健康への関心は高い。 テレビでも、たけしの○○とかためしてガッテンなど健康番組は多い。 仕事柄そういう番組を観ておかないと放映の翌日以降、「先生、先日たけしの番組を見たんだけど糖尿病に○○がいいと言っていた。あれはどういうこと?」と聞かれる。 多い時は日に4時間ぐらい放映しているから、こちらもビデオ録画を早送りして見るだけでも大変である。 最近はどうしても認知症に対しての話が多く、盛んに身…

ユベラとビタミンC

以前、がん治療の落とし穴で書いたが、Bi-Digital O-Ring Testを勉強してからユベラやビタミンCは薬効をキャンセルすることを教わった。今日来た方は今まで鬱病と不眠症で薬がよく効いていたが、ここ1年ぐらいなんか薬の効きが悪いという。そして胃腸も重く頭痛が頻発するという。何かやっていると思い、薬を調べたら肝斑というシミを治すために、ユベラとビタミンC(シナール)が両方出されて、もう1年…

狸の話

これは師匠の診療の手伝いをしていたときに教えて戴いた。 「これはある和尚から聞いたんだけど、山寺の周りに狸が出る。本堂の近くに餌を置いても食べないので、寺の周りに置いたら少し食べた。そのあと少しずつ本堂の近くに餌を置いたら、段々食べてやがてはわしの手からも食べるようになった。」 この話をされながら、患者さんへの生活指導をするときも同じだという。 糖尿病やがんになっていきなり、○○はダメ、○○をしな…

血糖値スパイクについて

先日ある学会で内分泌の先生の話を聞いていたら、「血糖値は空腹時だけ測るのは意味がない。食後2時間ぐらいまで測らないとダメ。食後の高血糖が問題です。必ず、血糖値を追いかけて下さい。」との話を聞いて、興味を持った。 そんな矢先、NHKで「血糖値スパイク」を放映した。 簡単に血糖値スパイクをまとめると、 「食後の短時間に血糖値が急上昇し、また正常値に戻る。このままだと糖尿病や血管が傷つけられて動脈硬化が…

鬱病と菓子パンとメロン

鬱病治療は胃腸を治さないと中々うまくいかないと以前から言っている。少し良くなった方が、これなら多少好きな物を食べても大丈夫だろうと過食になると殆どの場合、悪化する。そういうときに必ず食べるのが甘い物である。昨日来た患者さんも少し良くなって菓子パンとメロンで悪化してしまった。元々胃が弱く便秘気味の方なので、甘い物で胃壁に負担がかかり、胃が働かないので腸まで動かなくなってしまった。以前師匠から、「夏に…

告知について

常連さんとある方は足の内転筋(内股の筋肉)がなくなり、膝痛がひどいという話をしていたら、「その方は大変ね。」と言う。「あなたも内転筋は弱いから、あまり他人事ではないですよ。」と言ったら、ビックリしていた。「何で教えてくれないの?」「今は膝に痛みを感じないからいいでしょうが、少し危なくなったら言おうと思っていました。」「え、そんな状況なの?」「そうですよ。」「・・・・・。」我々は数多くの方を触ってい…

懲りてから本気

糖尿病でもがんでも症状が小康状態の時はなかなか本気で治療しようとしません。何かのキッカケで一気に悪化して、懲りないとだめです。昔は少し悪くなっただけで患者さんに注意していましたが、最近は大問題でない限り放任しています。ですから最近はいい先生と言われてしまいます。 「○○をやりたいのですが・・・。」 「いいですよ。」 「○○はどうでしょうか?」 「いいですよ。」 やりたいと言われればいいといいます。…

笑いについて

ジャーナリストのノーマン・カズンズは不治の病と言われた膠原病(治癒率が500分の1)から笑うことで奇跡的な回復をしました。 そのやり方は奇抜で病室には映画や漫画など腹を抱えるほど笑える物を持参し、あまりに笑い声がうるさいので他の病室から苦情がきたそうです。 その後、「笑いと治癒力」という著書の中で笑うことの効用が書かれています。 また遺伝子研究の第一人者、村上和雄先生のご講義で下記のように内容を伺…

便移植

腸に関しては乳酸菌を始め、食品チェック、排便、腹圧の話など色々としてきました。 「便移植」と聞くとちょっと気持ち悪いと感じるかもしれませんが、健康な人の腸内細菌を患者に移植し、腸内細菌の勢力を塗り替えてしまおうとする治療法があります。 抗生剤などの多用で耐性菌を持った腸や潰瘍性大腸炎など中々効果的な治療方がない患者さんに有効と分かりました。 治療に際しては必要な菌だけ選別するといいのでしょうが、実…

減量について

現在当院で数人の方が減量に取り組んでいる。 単に太っているだけならいいが、血液などに異常データが出るとやはり真剣に取り組んだ方がいい。 以前に白米を食べない話や刺身に醤油をつけない話しをしたが、これも減量につながる。 しかしどうしても白米をやめられないとか、醤油をつけないと食べられないという方は多いので、他の方法をお話したい。 まず第一に食事の前にコップに水を2杯飲むことである。 これが効き、簡単…

副交感神経が人生の質を決める

ある方から本を薦められた。25万部売れているという。 健康に関する本では大ヒットである。 聞くと良くテレビに出ている先生だという。 「なぜ、「これ」は健康にいいのか?」 小林弘幸順天堂大学医学部教授 サンマーク出版 読み終わって非常に私自身が共感する部分が多かったので、目次の一部を紹介したい。 女性が男性より長生きするのはなぜだろう。 副交感神経の働きを高めることが「最高の健康法」 ジョギングより…

身体の中に病気の種

体の中には病気の種が入っています。親子3代で何組かの方達の身体を診ていますが、まさにコピーでおじいちゃんのこの部分が孫のここに出ているとか、お母さんのこの体質が息子に出ているとかよくわかります。私自身、祖父が脳梗塞で父が糖尿病ですから、やがてはそうなる可能性が極めて高いわけです。40才の頃、父に何才で糖尿病になったかと聞いたら、「42才」と言っていましたので気をつけていましたが、どういうわけかその…

嘘のような本当の話

第1話-先生、お酒をやめました ある糖尿病の方の話。 「大分血糖値が高いからお酒はやめた方がいいですね。」 「先生少しぐらいはどうですか・・・」 「あまり薦められません。」 その後、数ヶ月して再検査すると 「あまり血糖値が下がっていないのでお酒は飲み続けているのではないですか?」 「いいえ、日本酒はきっぱりやめて一滴も飲んでいません。今はウィスキーにしています。」 第2話-白米は食べいてません 当…

テロメアの話

先日、Bi-Digital O-Ring Test中級セミナーをおこなった。テロメアをあげる食べものがテーマだった。(テロメア:染色体の両端にあり、特別な構造を持った分子で、細胞分裂のたびに短くなる。ある量以下に低下すると、細胞は分裂できなくなり死を迎える。テロメアの短縮を防ぐことが長寿と若返り、生命力の強さの指標とされている。) オーリングテストの共鳴現象を使って、体のテロメアを測り、どんな食べ…