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難病治療の鍵は鼻にあった

これはだいぶ古い話だか10年ほど前に難しい患者が溜まってしまって、にっちもさっちもいかない時期があった。毎日何百通とくる医療情報を見ながらある時、患者さんの特徴として、「何となく鼻が悪い。」ということに気がつき、鼻からアプローチできないかといろいろ探っていたら、EAT(Bスポット療法)と出会った。早速その学会(日本病巣疾患研究会)入会させていただくために、理事長に直談判し、「どうしても勉強したいの…

少し手を抜きなさい

高校生で運動部の子が、前回、頚と肩が痛いと言って来た。調べてみると新型コロナウィルスの影響で、筋トレばかり毎日やっているという。すこしやり過ぎである。「筋肉痛が起こっているから、少し手を抜きなさい。」と指導して今日また診たら、悪化している。足まで痛くなっている。完全にやり過ぎである。高校の運動部ぐらいだとどうしても監督の言葉が絶対で、かなり辛くてもやってしまう気持ちは分かるが、体を壊しては意味がな…

アキレスのウイルセーフについて

先日テレビを見ていたら、靴で有名なアキレスが、「この新型コロナウィルスの時代、高い抗ウィルス性能と速効性、そして安全性を持ったフィルムを開発した。付着したウィルス・細菌を99.99%以上低減させる。」という。「アキレスウイルセーフ」が商品名で気になり早速購入して設置した。その番組の中で、「アキレスは靴のイメージが大きいと思いますが素材メーカーです。」との社長のコメントに少し驚いた。以前、「瞬足」と…

テレワークで気がついてしまった事

新型コロナウィルスの影響で会社に出勤せず、自宅でテレワークをしている方は多い。 我々もすべての学会が中止で、オンラインでの開催になってしまった。 最近では週に多い時は4回もzoomで学会やセミナーをやっている。 会場に行かなくてもいいし、会費は安いし、終わってすぐに寝られるし、ズボンはパジャマでもばれない。 数をこなしていく毎にその便利さを覚えてしまい、もう戻れないという先生もいるほどである。 学…

子供の治療

常連さんから、「子供の治療はどんなことをするのですか?」と言われ、少し考えてみた。 .夜尿症-いわゆる「おねしょ」。最近は減ったが、一昔前はお腹を緩めたり、飲み物の制限をしたり、骨盤をいじったり、足のツボを刺激したりしていた。 側弯症-学校の検診などで校医から指摘される。殆どは経過観察だが、左右不対照のスポーツなどはチェックが必要。軽度であれば側弯症自体は問題はないが、ある程度の角度を超えると装具…

コロナ飛沫の飛び方はスパコン富岳の予測動画公開 理研

新型コロナウィルスの感染「第2波」に備えるためのデータの一つとして、理化学研究所(理研)が神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳」を使って計算していた、せきなどで飛び散る飛沫経路予測の一部の結果が、3日明らかになった。通勤電車や小規模オフィス、教室や病室といった閉鎖環境を想定している。 https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/movie/part0…

夜間頻尿

50-60代の男性で時々、夜間頻尿の方が来る。夜間頻尿の原因は心臓病や前立腺肥大症、腎臓病などだが、そこは大丈夫で薬が効かない方達がくる。我々はそういう場合に鍼灸や温熱、健康食品などでいくつか治療法を持っている。まず鍼灸であるが、図の赤い点に鍼を打つ。前立腺肥大症の方などにはとてもよく効く。但し「鍼をやってもらった日はおしっこがスッキリ出て夜中起きなかった。しかし2-3日しか持たない。せめて4-5…

理想の患者

常連さんの中に1人、理想的な患者がようやく現れた。以前から特に大きな問題があったわけではないが、まず外食を減らしてもらった。LINE@で送ってもらう食生活の殆どが外食かコンビニ食。新型コロナウィルスと絡んで自宅での食事に変えてもらった。玄米なども始めて、そうしたら以前より食欲がなくなり、少量で満足するようになったという。よく噛む事も指導し、お昼の弁当などは自分で作る事もあるという。そのあと体重が落…

この時期こそ、身体の総点検とステージアップへの取り組み

新型コロナウィルスの影響で外食はしなくなるし、会社にも行かなくなる。 時間を持て余している方は多い。 こんな時は人の身体は素になる。 いつもなら過酷な生活やストレス、飲み過ぎで身体に負担がかかるのに、最近は多少の食べすぎぐらいはあるものの患者さんの身体が素になっている。 本来の姿である。 今までなら外敵と戦うために鎧を着けていたのを脱いだ感じ。 中々こういうチャンスはない。 ある常連さんは今までな…

この時期の皆さんの症状は全く同じ

5月一杯、緊急事態宣言が延長され、長い方ではもう2ヶ月以上、巣ごもり状態である。 当院も再開してから皆さんの症状があまりにも同じなので少し驚いている。 それは「首肩の辛さ」と「腰がだるい」である。 まず「首肩の辛さ」だが、原因は「腕のこり」と「胸骨のゆがみ」である。 腕は「使い過ぎ」か「ストレス」でしか硬くならない。 この時期、両腕硬い方ばかりであるから、「使い過ぎ」ではなく、「ストレス」である。…

院内再開裏話

4月7日の緊急事態宣言で当院も閉院を決めたが、5月末までの延長でこのまま閉院を続けるか、再開か悩んでいた。こんな時は徹底的に勉強して、新型コロナウィルスの本質をみる以外にない。幸い閉院中だったので、長い時間調べ尽くした。そこでわかったことはテレビで有名な武田邦彦先生の出しておられた情報である。武田先生はアビガンを開発された白木公康教授の論文を読まれ、「今回の新型コロナウィルスは人から人ヘの感染より…

どうもまず疑う性格が治らない

治療の世界に身を置いて40年経つが、どうもまず疑う性格が治らない。 これは大分昔の話だが、大きな企業の社長が、「仕事柄どうしても病気になれない。どうしたら良いのか?」と言われ、当時はある有名病院における人間ドックによる検査が、一番精密だと言われていたのでそこを薦めた。 検査ではたいして異常は見つからず、社長はやれやれといった感じだったが、それから数年後に脳出血を起こした。 こちらにしても青天の霹靂…

手指消毒について

緊急事態宣言が発令されても中々新型コロナウィルスは勢いは止まらない。学校閉鎖や仕事をテレワークに変えて、人の外出を制限して「stay home」と言っても、収束のメドは立っていない。最終的にはワクチンや抗ウィルス剤の開発が必要だろうが、現段階でいつできるかわからないことも不安要因の大きな一つになっている。この流れを見ていて少し気になることがある。それは「手指消毒」の事である。仕事柄、毎日毎日、手指…

テレワークで音を上げる

新型コロナウィルスの影響でテレワークの方は多い。そういう方達が口を揃えていうのが、「通勤がなくて楽だが、自宅でのパソコン環境がオフィスとは違い、すぐに疲れてしまう。これなら会社に行きたい。」と言う。女性の場合だと、「子供はいるし、旦那はいるし、会社ならランチで外食できるが、自宅だと作らないといけない。仕事の調子が乗ってきたと思うと家族の邪魔が入る。結局遅い時間にやるしかなく、プライベートと区別でき…

こんな時だから出来ること

新型コロナウィルスの緊急事態宣言を受けて、世の中が一変してしまった。 当院でも一時的に閉院を決めたが、以前にも何度か危機はあった。 消費税が上がった時、出張を止めた時、治療費を値上げした時やリーマンショックの後など思い出す。 そういう経験を何度かしていると、「暇になって時間ができたらこれをしよう。」というリストをいくつか作っておいた。 カルテの電子化 超音波診断装置を使った勉強 扁桃と腸、免疫(ア…

体温を37度に上げて病原体を殺す物質を自分で作る話

新型コロナウィルスにはワクチンも抗ウィルス剤もなく、多くの方が不安に思っている時だから、免疫に関する話を少しします。 「病原体の退治は体温37度から 大阪大が生体防御の仕組みを解明」 インフルエンザなどの病原体に感染し体温が37度まで上がると、血液の中で病原体を殺す活性酸素が作られ、病気を治そうとする仕組みが働き始めることを、大阪大学の研究グループが世界で初めて解明しました。  この研究を行ったの…

突然出た足の歩けないほどの痛み

常連さんが突然左太腿の外側が痛くて歩けないという。調べてみると好発部位と言って、よく痛みの出る場所ではない。帯状疱疹かと思い調べても赤いブツブツ(発疹の出ない帯状疱疹もある)がない。多少鼠径部(足の付け根)に腫れはあるものの程度はひどくない。ぶつけたか聞いたが何もしていないという。こういう場所は時々虫刺されがあるので、森に行ったか公園で遊んだか聞いたが何もしていないという。こうなるとBi-Digi…

メニエール病を顎関節(噛み合わせ)で治す話

眩暈や耳鳴り、メニエール病の方はよく来る。うちは鍼灸院だから耳に鍼を刺すと思っているみたいだが、身体を診ると色々と感じることがある。今日来た方のメニエール病の原因はストレスか鼻炎か、顎関節症か遺伝とわかった。話を聞くと花粉症があり、鼻炎は治さないといけない話をした。顎関節症に関してはメニエール病と密接に関係があるので、歯医者を紹介した。遺伝も話を聞くと母親がメニエール病だという。そういう場合何時ど…

右脇腹の痛み、どうしたら良いの?

この仕事を長くやっていると相談事は多い。常連さんのご主人が右の脇腹が痛く医者に行ったが、何も出ず鎮痛剤だけだったという。こういう場合、どうすれば良いのかと電話がかかってきた。「まず3つのことを考えます。一つ目は右のその場所は『胆嚢・十二指腸』食後30分ぐらいで痛みなったり、少し便の色が白っぽくなれば内臓を疑う。そういう場合は再度医者に行って検査。二つ目は帯状疱疹、今は出ていないかもしれないが赤いプ…