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ロキソニンとリリカ

腰痛の患者さんにはよく、ロキソニンとリリカが処方される。ロキソニンは消炎剤、リリカは神経性疼痛をやわらげる。作用は似ているが、少し違う。先日も常連さんが2週間ほど腰痛で悩み、治療したが殆ど効果がなく、整形外科でロキソニンとリリカを処方されたら、1週間で効きはじめ、10日目には殆ど痛みが取れたという。まずはやれやれなのだが、こういう場合はどっちが効いたのか分からないので、出来れば別々に飲んでもらいた…

風邪とコンタック

以前、病院勤務時代に職員始め皆でコンタックを飲み、なぜよく効くのかの話は書いた。結局、消炎剤の量が多かっただけなのだが、このコンタック、時々すぐれた効果を出す。以前、頭痛の患者さんが頭痛外来の専門的な薬よりはるかにコンタックがよく効くと言う。歯痛の場合も正露丸やコンタックはよく効き、応急的には使える。風邪の時によく医者に行って抗生剤をもらう患者がいるが、これはタイミングがある。感染で菌にやられたと…

眩暈(めまい)と運動

常連さんに眩暈(めまい)が起こり、耳鼻科受診の帰り際に、「運動をしたら」と先生に言われたという。こちらに来て、「運動をしろと言われたのですが、どんな運動をしたらいいのでしようか?」と聞く。耳鼻科の先生の真意はわからないが想像するに、「おそらく色々な論文を読まれたり、学会で勉強されていた中で、『運動で眩暈(めまい)が軽減』と学ばれたのだと思います。うちの患者さんを診ていても眩暈(めまい)は細身の方に…

身体の貯金

常連さんが病気の治療ではなく、予防で通っている。EAT(Bスポット療法)に鼻うがい、マウスピース、口腔ケアに減量、適度な身体のメンテに医療情報収集、今日身体を診たら少し踵が痛いというので、feet inを紹介した。これで中敷きも出来、乳酸菌も飲むという。どこまで身体の貯金を増やすのかと思うが、この医療格差は大きい。この方には「人が死ぬのは1位ががん、2番3番が脳や心臓の血管、4位が肺炎、後は不慮の…

年を取って元気に生きる方法を教えて

常連さんが、「定年後少し元気がなくなってきた。元気に生きる方法を教えて。」と言う。いくつかポイントがあるのでお話したい。 体重を20才の時に戻す-中年太りの方が多いので、糖尿病対策 胃腸を整える-胃腸が駄目になると途端に元気がなくなる、乳酸菌を摂る 口腔ケアをする-マウスピースや歯周病のチェック ウィルス対策をする-荏胡麻(エゴマ)などがお薦め 友人と遊ぶ-男性の場合は定年後は友達を作れない、しゃ…

病気の数値化について

長年仕事をしていると、感覚器の異常を訴えてくる方がいる。 そういう方に限って殆ど検査をしていない。 また検査があることを知らない。 例えば鞭打ちの後遺症などで匂いがわからなかったり味を感じない場合、今は嗅覚検査や味覚検査がある。 昔なら臭いがわからず腐ったもの平気で人に出したり食べたり、お茶とコーヒーの区別がつかなかったり、味がわからず何を食べても砂を噛むように感じたり、患者の主観しか判断方法がな…

結局は粘膜と噛み合わせの問題

常連さんが、「最近眼は腫れるし、痙攣するし、皮膚はかゆいし、噛み合わせも気になる。脚はムズムズ、喉の調子も悪い。胃もいまいちで膀胱も調子が悪い。色々ありすぎるので最近は医者から『心療内科で診てもらったら?』と言われている。眼医者、皮膚科、歯医者、耳鼻咽喉科、消化器に整形、泌尿器と心療内科、忙しくて困る。」と言う。しかし話をよく聞くと「粘膜とウィルス」と「噛み合わせ」の問題である。免疫が下がり粘膜の…

5つの抗菌-寿司屋の話

江戸時代、冷蔵庫がない時代に生魚の寿司を提供する事は大変であったろうと想像する。しかしよく考えると寿司には抗菌の5重構造になっている。まず「酢飯」だが酢を使う事で腐りにくくなる。「わさび」も同じく食品を菌から守る。「ガリ」も酢漬け、「お茶」はカテキンでお腹に優しい。まぐろなどの「漬け」も腐りにくくしている。こう考えると5つも抗菌を考えている。私などは寿司屋で1番身体に良いのは「ガリ」と「お茶」と思…

予防接種・ワクチンについて

当院は比較的、新米ママが多いので以前から「予防接種・ワクチン」の話題はよく出ていて、下記のような話しがよく出ていました。 「本当に予防接種って受けないといけないの?色々と問題あるし・・・。」 「予防接種を受けていなかったら幼稚園で白い目で見られた。」 「子宮頚がんワクチンは義務じゃなくなったけどどうして?」 「今日本に、はしかとか日本脳炎いる?」 「インフルエンザは受けると軽く済む?」 「『定期接…

赤ちゃんの発熱について

新米ママで赤ちゃんが初めて発熱したという。40.7度と言うから親は焦ってしまう。すぐに病院に連れて行こうと思ったら日曜日で、仕方なく救急に連れて行ったら医者から、「あ、手足口病ね。治す薬はありません。どうしてもというのなら薬は出しますがどうしますか?」と言われたという。子育てを何人かしていれば多少の子供の発熱は慣れているから、あまり動揺しないが、初めてだと動揺の様子が手に取るようにわかる。我々なら…

膝がザワザワする方達へ

時々、膝が痛いのではなくザワザワすると言う方が来る。どんなことを考えながら治療すれば良いかというとポイントは3つある。 1.自律神経の交感神経優位の場合があるので、マウスピースなどで過緊張を落とす。 2.粘膜(鼻、喉、皮膚、痔)が弱いと起こることがあるので、まずはEAT(Bスポット療法)をやって痔などはちゃんと治す。 3.症状を出している犯人はウィルスなので、抗ウィルス作用のある物を使う。EPA、…

理屈通りにいかない腰痛

足首が硬くて腰に負担がかかり、ヘルニアと坐骨神経痛をおこしている方が通っている。一時期よりはいいが中々完治までいかない。色々な病院で、「腰のヘルニア、痛かったでしょう。神経ブロックでもしたら。」と勧められている。しかし本人は、「神経ブロックは打ったときだけしか効かないから治らない。」という感覚があり受けたがらない。我々からしてみると少し痛みを感じない間に身体は修復がかかるのでお薦めしたいのだが、本…

検査に出ない足の治療

常連さんが足が治らず困っている。レントゲンや検査をしても何も出ない。痛みがあるわけではないが、運動で足を使うと明らかに右と左で差が出るという。こういう場合は鍼灸の適応になるが、灸が合わず、鍼は効くが時間が経つと完全に元に戻ってしまい改善の雰囲気がないという。こういう場合はどうしたら良いのかと聞くので、「考え方としては検査で何か出れば一番いいのですが、血行不良ならサーモで出ますが、機能不全は出ません…

脳も臓器

鬱病の治療をしていると脳を臓器と思っていない方が多い。胃が悪ければ粘膜保護や潰瘍剤、消化剤で治る。腎臓が悪ければ利尿剤などで良くなる。心臓が悪ければ血管を確保してあげれば良くなる。肺が悪ければ感染症を治してあげれば良くなる。脳も臓器なので、血行不良なら血液、感染なら抗ウィルス剤、セロトニン関係なら腸を治療する。他の臓器と全く同じ考え方で良くなる。どうも脳だけ特別で何か特殊なことをやらないとダメと思…

瞬間的に脚の筋肉痛を取る方法

常連さんが毎週末スキーで脚が硬くなっている。大会があるので瞬間的に脚の疲れを取る方法はないかという話になった。少し知恵を絞ってみたい。 1.ビタミンB1・12などを飲むか点滴 2.ビタミンCやEを使う 3.漢方薬の八味地黄丸 (下半身の血流剤)、芍薬甘草湯(痙攣止め) を使う 4.発汗 5.大量の細い鍼を使うか電気を流す 6.ステロイドを使う(医者に相談) 7.筋弛緩剤を使う(飲み薬でミオナールな…

インフルエンザと体調

常連さんがインフルエンザにかかり、治療を受けて熱は治まったが体調が戻らないという。何が戻らないのか聞いたら、朝は目覚めはいいが、何となく胃腸が動いていない。どこだかわからないが身体がだるいと言う。本人は、「熱が下がったということはウィルスがなくなったわけでしょう。どうして身体が元に戻らないのかわからない。」と言う。正確に言うとウィルスは減るだけだが、確かに熱の原因はウィルス感染、しかし熱が下がった…

体温と免疫

最近はがんの患者さんが多い。 身体を診ていていつも感じることは低体温である。 抗がん剤などやってしまうともっと下がる。 特に手を触ったときの独特のヒヤッとした感じは忘れられない。 よく体温の話が出るががん細胞が分裂しやすい温度は35℃である。 昔は低体温の子供は殆どいなかったが、最近は多い。 子供は風の子と言うが、冬でも半袖短パンでお祭りには男だけ寒中水泳や裸祭をやる。 これはすべて精子の細胞分裂…

細身の膝の違和感

細身の女優さんが膝が気になるという。特別痛いわけではないが特に膝のお皿の調子が悪いという。調べてみると膝のお皿だけ温度が低い。サーモグラフィで診ても明らかに低い。そして膝に腰、首肩肘とすべての関節が気になるという。こういう場合はまず冷えから治療しないと関節の治療は出来ない。治療中いつも寒い寒いというぐらい冷え性である。以前パナソニックのスチーム温浴を勧めたら、足のみならず他の関節もすべて楽になった…

GOTが高いと言われて・・・

昔は肝機能をGOT・GPTと言っていた。今は少し変わって「AST(GOT)」と「ALT(GPT)」と言うようになった。今日来た患者がGOTが49と正常値を超えたという。正常値が40だからほんの少し頭が出た。どうしても気になるようなら2週間後に測って、問題なければそれで終わり。我々からすると全く気にする話ではない。普通問題視するのは大体100を越えてから。採血毎に上がっていくようなら、肝臓が壊れたか…

癲癇(てんかん)について

患者さんから癲癇(てんかん)についてアドバイスを欲しいと言うことで少し書いてみたいと思う。 まず発作に関してはBi-Digital O-Ring Testを使うと、殆どの場合、ヘルペスウィルスが急速に高くなっていることを確認する事が出来る。ヘルペスウィルスが上がるという事は免疫が落ちていることを意味しているので、考え方としては「粘膜を強くするか」「身体を冷やさない」事が治療になる。 ■粘膜を強くす…