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心と身体のタイムラグ

心身共にストレスたっぷりでひどい方はよく来る。ストレスの反応は身体の末端や心臓の裏(左肩甲骨の下の所)に出る。心臓の反応点に関して私は「ヤダモン君」と言っている。何か嫌で仕方がない状況にあることが容易に想像がつく。そして筋肉の硬さから経過時間もわかる。数日なのか、数週間、数年までわかる。時々、こちらが診てまだ身体にこりが残っているのに、本人は殆ど問題解決したというケースがある。身体は嘘をつかないか…

膝痛の苦い思い出

数年前に群馬県から膝痛の方が通ってきていた。診た感じはそんなにひどくなく、良くなると思って治療したが、まったくと言っていいぐらい効いていない。こちらもあの手この手と数種類のやり方を試したが、とにかく痛みが取れない。段々打つ手がなくなり、患者さんにお詫び方々、お手上げ宣言をした。それから数ヶ月して別の症状で来られた。こちらは気になって、 「あの膝はどうしました?」 「今は痛みは取れています。」 「何…

朝山丸について

以前から心臓の薬で「救心」や「六神丸」は有名だが、「朝山丸-あさやまがん」の話しが久しぶりに出た。25年ほど前に持病で虚弱体質の方が持っていて、調べたがあまり資料がなく心臓に効くぐらいのことしか分からなかった。世田谷の廣田屋薬局(03-5430-1270)で独占販売している。どうもこの薬は秘薬みたいで数百年の歴史があるらしい。こういう秘薬は一部の人しか知らないのだろうが、その効果は見事なものである…

大変な仕事の前に肩甲骨のストレッチ

以前からストレスなどで心臓に負担がかかり、背中のこりのことを「ヤダモン君」と言って来た。大変な仕事が続くと左肩甲骨の内側で下のところが硬くなる。心臓の反応点である。我々触るとすぐにわかり、「何かストレスがかかっていますね。嫌な仕事でしょう。」とすぐに言ってしまう。筋肉の質が良く、ライオンタイプ方だと自力回復するために、そんな時は腕を回したり、動かしたりしたい要求が起こるが、これは肩甲骨周辺の筋肉を…

脳は生涯にわたり発達し続ける

筑波大学名誉教授・村上和雄先生のお話しより一部引用 黄金期を迎えつつある脳研究によって、私たちが従来教えられてきた脳に関する常識は、次々と破られてきた。 例えば、傷ついた脳が自然に治ることはないという通説は誤りで、脳神経細胞は環境に応じて再配線できる。 さらに運動、精神的活動、社会的なつながりが、神経細胞の発展を促すといった事実が判明した。 従って、脳の働きは決して固定的なものではなく、作り替えが…

6つの条件が重なって救急車騒ぎ

印刷屋さんが先日、救急車で運ばれたという。話を聞いてみると立ちくらみに眩暈(めまい)、目がかすんでよく見えなくなってきて、救急車を呼んだという。病院では大きな問題が見つからずすぐに帰されたが、原因らしきものが幾つもある。良くこれだけ悪条件が揃ったとビックリしてしまった。昔から病気は一つの原因で起こるのではなく、複数の原因が重なって起こるとよく言っていたが、今回はその典型例である。 救急車に乗るまえ…

心が強いにも程がある

こういう仕事をしていると、人の生い立ちや育ち、性格までわかってしまうことがある。ある金融の仕事をしている方の身体を触るたびに、「乱世、乱世」と感じてしまう。平穏なときには身体が全く反応せず、株価などの金融不安になると俄然元気が出てくる。最近株価が下がっているので大変なのだろうが、全く心が折れない。身体は激務で悲鳴を上げているのに、心臓の反応が出ない。いつもは腰痛なのだが、そんな時珍しく手がしびれる…

学ぶ場がない

親指が突然痛くなった方が、整形外科に行って塗り薬をもらったが全く効かないので不安を訴えてきた。それは医者でばね指(弾発指)と言われ、お薦めの治療はステロイドの注射、それが効かなければ手術がいいい。昔は一生懸命、患部に鍼をやっていたが、注射にはかなわない。どうしても注射や手術が嫌な方は24時間氷で連続冷やす方法もあるが、皆が出来るわけではない。塗り薬で効いたという方はあまり聞かないので、注射から試す…

歯とIHクッキングヒーター

60代の女性が最近眩暈(めまい)がして、血圧が上がったり下がったり、心臓も苦しいという。段々やる気もなくなり外にも出たくないという。耳の病気なのか、循環器なのか、鬱病なのか病院で調べてもらったら、全くどこにも異常がないという。たまたま歯の治療をしていたので、歯医者で診察を受けたら、噛み合わせと感染があるという。まず歯を診てもらいそのあと生活に変化はないかと聞いたら、2年前にIHクッキングヒーターを…

ライオンタイプの生き方

ライオンタイプの方はどうも限界までやらないと気がすまない。そして挑戦、挑戦で限界を超えようとする。若いうちはいいがやはり50才を越えると、このままではまずいのではないかと感じる事がある。そんな時、お薦めなのがインターバルである。若いうちは常に全力投球でスイッチがオンのままでいいのだが、50才を越えたら少しオフを入れるといい。オンとオフをインターバルで入れるのである。オンの時は若いときと同じ全力投球…

ピンピンコロリについて

最近学会でもPPKと書いてあるから何の略かと聞いたら、「ピンピンコロリ」だという。 嘘みたい話しだが、プレゼンテーションに「PPK」と書いてある。 しかしよく考えるとこのピンピンコロリ、意外と難しい。 まずは死因の殆どが「がん」と「血管-脳卒中と心臓病」の疾患だから、免疫と高血圧に気をつけると予防できる。 乳酸菌と塩分制限、少々の運動でピンピンである。 次にコロリだが、これが難しい。 コロリは血管…

左肩甲骨の動きの悪さ

肩甲骨の動きというのはとても大事で、腰痛や首のゆがみにも影響があります。色々な方を診ているとと左肩甲骨だけ動きの悪い方がいます。この理由は殆どが、心臓、胃、膵臓、腸です。これらの臓器は全て左側に反応が出るので、長年悩みがあって(心臓に反応が出ます)、便秘(左腰に反応が出ます)なんて言うと左背中、特に肩甲骨が動かなくなります。右の肩甲骨の動きと比べて差があればあるほど、治療用期間を意味しますから長年…

足のシビレと帯状疱疹

今日、ご紹介で来た方は右膝が痛くなった後に右足がシビれて感覚が半分しかないという。歩くのにも不自由でよくつまずくという。病院等で膝は良くなったが、シビレが取れないという。最近は手も少しシビレを感じるという。身体を拝見すると右膝痛で左足に負担がかかっている。ならば左足がシビれそうなものだが右足だという。使ってもいないのになぜシビれるのか。脳梗塞もなさそうだし、少し考えてしまった。既往歴を聞くと大腸が…

臓器に似ている食品

以前にある研修会でパーキンソン氏病の患者さんに、どんな食品が効くのか調べたことがある。 その時は数ある食品の中でクルミが1番だった。 あとで調べたらナッツ類はオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、葉酸、ビタミンE、ビタミンB6などが多く、脳に効く食べ物である事がわかった。 その時師匠が、「これはきっと神様が弱い臓器の形に似たものを食べれば、強くなるように作られているのではないか。クルミと脳はそっくりだ。…

脛が硬くなる4つの理由

少ししのぎやすくなると夏の定番の方が減る。 中には浮腫もないのに脛を触ると、痛がる方が結構いる。 今回は脛が硬くなる4つの理由を話したい。 1.歩きすぎ 脛の筋肉が足首の内側を通り、足底まで着いている。 長時間の歩行により、筋肉を酷使し硬くなる。 2.ストレス 仕事や人間関係でストレスを受けた場合、交感神経が心臓の血管を締める。 そして末端の血行が悪くなる。 具体的には肘下と膝下。 心臓にしてみれ…

夏の定番

夏の定番は「冷たい物取り過ぎ」「エアコン」「足の冷えと浮腫」「左腰痛・坐骨神経痛」「喉を痛める」である。 まず冷たい物をなるべく摂らないようにしても胃に負担がかかる。 胃がやられれば腸までおかしくなる。 エアコンもなくては過ごせない。 子供の頃は気温が30度を超えたというと驚いたが、今は35度を超えてもそんなに驚かない。 日本がすっかり、亜熱帯のような気候になってしまった。 冷たいものとエアコンで…

「貧乏・病気・争い」一番身体にきついのは?

長年人の身体を診ていると「貧乏・病気・争い」で一番辛いのは「争い」と感じてしまう。 貧乏はいつもお金がないから慣れてしまう。 病気は治療法がないとか、動かないとかこれもある程度慣れることがある。 痛みでも段々気にならなくなってしまう事はよくある。 しかし争いはダメだ。 どれだけ時間が経っても身体に反応が出る。 特に心臓のうしろ。 左の肩甲骨の下と背骨の間ぐらいの所が、何となく病んでくる。 酷いと左…

医者を選ぶのも寿命のうち

最近は時々この言葉を聞きます。 「医者を選ぶのも寿命のうち」 いい先生にかかると長生きできるが、そうでないと寿命が短くなるということでしょうか。 「がん難民」という言葉が定着して、本当に先生とのご縁は大切です。 ではどうやっていい先生と巡り合えばいいのでしょうか? 名医100人で調べて、かかればいいのでしょうか。 いい先生にかかるコツを少しお話ししたいと思います。 まず第一に定番の病気はある程度決…

病気ドミノ倒し

次の病歴はある患者さんの実際の年表である。 14才 虫垂炎 25才 帝王切開 27才 帝王切開2回目 30才 急性腎炎 32才 腎盂炎 36才 卵巣嚢腫 38才 子宮筋腫 54才 虚血性静脈疾患 60才 神経鞘腫 それに肥満、高血圧に高脂血症、肝機能が高く、痔と大腸ポリープ、右坐骨神経痛がある。 まさに病気の問屋さんである。 しかしこれだけ病名があっても私からすると根本原因は、「腫瘍体質」と「血行…

コンタックとヒップエレキバン

以前病院勤務していたときに、医者、看護師、薬剤師、付き添いさんまで、風邪をひくと売薬でコンタックを飲んでいた。 薬局からは定番の総合感冒薬PLがあるが、誰も飲まない。 コンタックの方が効くという。 長い間疑問に思っていたが、たまたまその製薬会社の方が来たので理由を聞いてみた。 答えは簡単で消炎作用の薬の量が多いという。 本来アメリカなどで使われていた物を日本に輸入した。 体重が100kgぐらいある…