身体で決まるステージアップについて
以前、治療効果は階段的変化で書いたが、人の身体が変わるときは良くなるときも悪くなるときも、上り坂や下り坂のような変化ではない。階段的変化である。これは以前、ある社長から教えて戴いた。いくら努力しても変化しないときがある。しかし努力を止めてしまうと成長しない。努力を続けていくとある瞬間にジャンプするという。まるで階段を上るようだという。だから頑張って成長していないように見えても、次のジャンプを目指して努力を止めてはいけないというお話しである。これには唸ってしまった。本当にその通りである。この仕事をしていると時々、この方、ジャンプアップしそうだというのがわかる。少し前まで肩こり、頭痛、心臓の反応、末端のストレスの反応が強かった方が、以前より忙しくしているのに、身体の中にストレスの反応が出ていない。そういう場合はただ物理的に忙しいだけなので、本人は辛くない。上手にこなしている。こういう時はジャンプアップしやすい。新たなステージに入るわけである。新たなステージに入ると、難しい複雑な仕事をしているにもかかわらず、心は穏やかで冷静で詳細な問題点まで見えてしまう。いわゆる大所高所から物が見られる。尚かつ目先の事にも注意が向く。今までそんなに難しくもない仕事を、何をやっていたのだろうかと思ってしまうときである。こうなれば新しいステージに入っている。この変化は心が変わることも大事だが、我々から見ると身体で決まってしまう。体が良い状態の時と悪い時では天と地ほど違う。まだまだこの現代社会、身体を整えてステージアップと言う事は常識ではない。根性論や気合いなどの話しが出てくる。それも悪くはないが、意欲とかは出すものではなく、自然に出てしまうものである。芸術系の仕事の方も自然にあふれ出てしまうのが本来である。身体のこりと社長の判断でも書いたが、自分の体調から割り出して仕事を決めるという、日本人にとって新しいやり方もあると思っている。