お腹を揉んで良くなる尾骨痛
以前、尾骨痛に関しては書いた。場所が場所だけに我慢している方は多い。比較的この痛みは鍼がよく効くのだが、それでも長患いの方は鍼を打って楽になってもすぐに戻ってしまう。そういう場合はお腹を揉むと結果が違う。尾骨痛を持っている方は何となく便秘になるとお尻が痛いことを知っている。腹圧が上がったり、重心がずれたり、肛門周辺の神経が興奮したりと尾骨に良いことは何もない。そんな方に按腹をするとよく効く。もちろん乳酸菌や食事指導は大事で、便秘をした上での按腹である。我々にしてみるとこれは理屈が通っているのだが、患者さんは、「どうしてお腹を揉んでお尻が楽になるのか理解出来ない。」と言う。こういう場合も患部だけ診ているのはダメで、お腹全体が喜ぶ方向に持っていかないと尾骨は文句を言う。それが分かれば少しは便秘に気をつけるだろう。何となく患者さんが感じている中に答えは多い。