眩暈(めまい)と運動

常連さんに眩暈(めまい)が起こり、耳鼻科受診の帰り際に、「運動をしたら」と先生に言われたという。こちらに来て、「運動をしろと言われたのですが、どんな運動をしたらいいのでしようか?」と聞く。耳鼻科の先生の真意はわからないが想像するに、「おそらく色々な論文を読まれたり、学会で勉強されていた中で、『運動で眩暈(めまい)が軽減』と学ばれたのだと思います。うちの患者さんを診ていても眩暈(めまい)は細身の方に良く起こります。首に問題のある方や耳の血行不良、水がたまってしまう問題、ウィルスなどの感染の問題、いずれにしても運動で血流が上がると良くなるものばかりです。是非次回耳鼻科の先生に聞いて下さい。」と答えた。この眩暈(めまい)だが、以前「眩暈(めまい)治療のコツ」で普段から薬を持参しておきなさいと書いた。症状が出たときにすぐのむと即効的に効く。薬を持っていなければ売薬のトラベルミンでもいい。あまり天井が回ってしまうような眩暈(めまい)には効かないが、軽くなることは間違いない。そして少し連続服用で押さえつけることがコツである。火事に例え、「火事で火を大体消した後、くすぶっているところがあれば必ず消すでしょう。それと同じです。」と伝えた。