眩暈(めまい)治療のコツ

最近、数人めまいの患者さんがこられたので治療のコツをお話ししたいと思う。
ほとんどの方はめまいが起こってから血圧や脳・耳を診ていただくが、その時に次のめまい対策まで出来る人はほとんどいないと思う。どういう事かというとめまいにはよく「メリスロン」という薬が出される。良いタイミングで飲めばよく効く。軽い方だと1-2回でめまいが治まってしまう。とても有り難い薬だ。しかしめまいはよく再発するので、この薬の予備を持っていると次のめまいに備えられる。狭心症のニトロではないが、身につけておくと安心だ。患者さんには、「小銭入れの中に入れておくといいですよ。」という話をする。女性の場合ハンドバッグを変えたり、財布も変えるようだが、小銭入れは同じものを持っているケースが多いそうだ。そこにめまいの薬を入れておけば、バッグを変えても大丈夫だ。一般的には一度めまいを起こすと2-3回は再発する。いつ次が来るかわからないから困る。2回目を起こしてから医者に行ってもいいが、少し多めに薬をいただくだけで準備ができるのだから、先生に相談してみてはいかがだろうか。1回目で効いた薬はほとんどのケース2回目も効く。普通は1回目より2回目の方が軽いものだ。特に耳鼻科領域の治療は時間との勝負という部分があるから、2回目が起こっても準備してあるから大丈夫という体制で臨みたいものである。

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