マッサージ器で腕がダメになった話

常連さんがいつもよりかなり腕のこりが酷い。腕が硬くなるのは、「使い過ぎ」か「ストレス」なので話を聞いたら、どちらもないという。そんなはずはないと思って突っ込んで聞いたら、「マッサージ器は20分以上かなりかけた」と言う。以前もマッサージ器やゴルフ・テニスボールで辛いところをやり過ぎて、皮膚が破けてしまった話を書いたが、道具を使う場合は注意が必要である。本人は機械で満足したがるのだが、「ないよりまし」程度の考え方でいないと筋膜を壊す。ましてうちの常連さんとなると何処をどの程度刺激したら楽になるとを知っている。機械にそれを求めてしまうと必ず炎症が起こる。では何故機械だと炎症が起こるかであるが、我々は腕を治療しながら、ある程度広い範囲で刺激をしながらその中から本当の問題点だけを絞り込む。3cm位の範囲で刺激していたものを5mm程度まで絞り込む。本当にピンポイント刺激をして問題点以外には刺激が伝わらないようにしている。しかし機械だと3cmのまま刺激をしてしまう。この絞り込みをしないことが原因で炎症が起こる。つまり過剰刺激である。私も寝床にマッサージ器はあるが、少しやって貰う程度で、60点ぐらいで十分と思っている。80点、90点などは求めない。これが機械を使うコツである。時間も数分である。おそらくこの事を知らず、機械で痛めた経験がある方は多いと思う。ご注意戴きたい。