薬の適量
私は鍼灸をやっているので、薬に関しては専門的な知識はないが、風邪薬をもらうときに、いつも違和感を感じる。症状が酷くても治りかけでも飲む薬の量は同じ。我々の感覚では、「酷ければ薬の力を借りる。軽ければ薬はいらない。」となるはずだが、「1週間これを同じに飲み続けなさい。」と言われる。抗生剤は仕方がない部分はわかるが、もう少し何とかならないのかなぁと感じる。以前ブログでも書いたが、患者の体調は「胃から崩れる」というのはよく体験するので、「胃さえ守れば・・・」と思ってしまう。私など特別に胃は悪くはないが、夜寝る前に百草丸を必ず飲んでいる。数など数えた事はない。胃が少し重ければ多め、軽ければ少なめである。以前潰瘍性大腸炎の患者に乳酸菌の話をして、医者の許可を頂いて飲んでもらったが、体調が良いときは乳酸菌が手から落ちて、体調が悪い時は多めに乳酸菌を手が掴むという。これも身体が適量を求めている証拠である。ではどうやって適量を決めるかであるが、我々はBi-Digital O-Ring Testですぐにわかるが、普通は適量を測る事が出来ない。そうなると病状がどう変化するかわからないので、一定量飲めという判断になってしまうのは、今は仕方がない部分はある。やがて、いろいろな検査法(例えば腕に光を当てると血中の薬の量がわかる)が開発されて、「薬は適量が当たり前」という時代が来るだろうが、まだまだ時間がかかりそうである。